2010年01月04日
哀愁のスナイパー
狙撃手という意味もありますが「スナイプ乗り」の愛称です。
1~2人乗りの小型ヨットのことを「ディンギー」と言います。
3~5人乗りのディンギーは「キールボート」などと呼ばれ、船室の付いた外洋ヨットを「クルーザー」と言います。
数あるディンギーの艇種の中に静かに生き続けている艇種がこの「スナイプ」級です。
「スナイプ」はディンギーの中でも非常に歴史が古く、一時はクラス廃止の危機を超えて、老若男女に愛され、現在でも世界選手権が行われている珍しいクラスです。
セール(帆)に表された各クラスのトレードマークはスナイプつまり「シギ」という鳥です。風をいっぱいに受けて走る艇体を斜め後ろから見ると、まさに「シギ」そのものなのです。
そのアングルから見るスナイプほど美しいディンギーは、この世にないと思います。
オールドソルトと呼ばれる往年のヨットマンたちは、一度はこのスナイプにお世話になったことでしょうし、数々のオリンピック選手を輩出したクラスでもあります。ご多分に漏れず、私も赤いスナイプでヨットを覚えました。
「スナイプ乗り」は、もう一つの代表的クラスの「470(ヨンナナマル)乗り」とは、どこか気質が違っています。東北人気質のように、どこかストイックで歯を食いしばり、腹筋が千切れるまで黙々と絶えて、絶えて勝利を目指すという感があります。
当時は木製であった艇体も今は軽く強度に優れたFRP製に変わりましたが、言うなれば、このスナイプ級は、二人乗りディンギーの、いやディンギー操船の正道的な存在でもあります。
しかし、体重のバランス移動と筋力勝負が主となるこういう粋でいなせなオールドクラスは伝統があるとは言え、現代の「カッ飛びディンギー系」人気にはかないませんし、ヨット協会やオリンピック委員会などでも、こういうオールドクラスは排除されつつあります。
インターハイや国体の種目からもすでに姿を消しました。
今は、大学選手権やスナイプ選手権などが残るだけです。若いセーラーが育ってくれるのは、学連の大学生だけと言うことです。それも半分は470クラスです。
昨日、私が30年来購読しているヨット雑誌に、先ごろ行われた全日本スナイプ級選手権の記事が載っていました。
強風の中、体を乗り出しながら爆走するスナイプ群の写真です。
昔、この夕陽を浴びたハイクアウトのシルエットに憧れました。
さて、その記事に順位や上位ペアの写真が載っていました。現役バリバリの学生や若手OBセーラーではないのです。
40代、まもなく50代というセーラーが、沢山出場し、さらには若手を抑えて堂々上位に入賞しているのです。他のクラスではありえないことです。
それがまた、潮焼けが年輪のしわに刻まれて、いい顔してるんです。
「よっ!!オヤジ!! いい顔してるねぇ~」とお思わず声をかけたくなりそうです。
そして「全国のおやじセーラーよ!!
お前らは海への熱い思いを忘れてしまったのかい? さあ、来い!! また俺たちと海へ出よう!!」とメッセージを送っている様でもありました。
私も現役レーサーとはいえ、クルーザーレーサーです。さすがに体力一番のディンギーレースには、とても着いて行く自信がありません。
でも、こういう頑張りオヤジの姿を見ちゃうと、元気出てきちゃうんですよね。
同輩たちがこんなに頑張っているのに、俺はこんなんでいいのかと・・・・。
たまたま読んだ記事で、こんなに熱くなってしまいました。
やはり体育会気質っていうのは、幾つになっても、なかなか直らないもんですね。
新年早々、オヤジ元気がブンブン湧いてきました。
今年は何だか行けそうな気がする~。
いずれも58回全日本スナイプ選手権HPより
追記:こちらには、もっとステキなスナイプの写真があると先輩がわざわざ教えてくれました。こりゃ、かっちょイイ!!
http://www.bulkhead.jp/photo/phsail/27_02.html
< P R >
頭金ゼロ、ボーナス払いゼロ、月々家賃並みの返済で、20代からの土地付き一戸建てマイホーム。山形県内の山形市、天童市、東根市、寒河江市で、夢実現のお手伝い。バリュー・クリエーションです。
http://www.value-c.jp
1~2人乗りの小型ヨットのことを「ディンギー」と言います。
3~5人乗りのディンギーは「キールボート」などと呼ばれ、船室の付いた外洋ヨットを「クルーザー」と言います。
数あるディンギーの艇種の中に静かに生き続けている艇種がこの「スナイプ」級です。
「スナイプ」はディンギーの中でも非常に歴史が古く、一時はクラス廃止の危機を超えて、老若男女に愛され、現在でも世界選手権が行われている珍しいクラスです。
セール(帆)に表された各クラスのトレードマークはスナイプつまり「シギ」という鳥です。風をいっぱいに受けて走る艇体を斜め後ろから見ると、まさに「シギ」そのものなのです。
そのアングルから見るスナイプほど美しいディンギーは、この世にないと思います。
オールドソルトと呼ばれる往年のヨットマンたちは、一度はこのスナイプにお世話になったことでしょうし、数々のオリンピック選手を輩出したクラスでもあります。ご多分に漏れず、私も赤いスナイプでヨットを覚えました。
「スナイプ乗り」は、もう一つの代表的クラスの「470(ヨンナナマル)乗り」とは、どこか気質が違っています。東北人気質のように、どこかストイックで歯を食いしばり、腹筋が千切れるまで黙々と絶えて、絶えて勝利を目指すという感があります。
当時は木製であった艇体も今は軽く強度に優れたFRP製に変わりましたが、言うなれば、このスナイプ級は、二人乗りディンギーの、いやディンギー操船の正道的な存在でもあります。
しかし、体重のバランス移動と筋力勝負が主となるこういう粋でいなせなオールドクラスは伝統があるとは言え、現代の「カッ飛びディンギー系」人気にはかないませんし、ヨット協会やオリンピック委員会などでも、こういうオールドクラスは排除されつつあります。
インターハイや国体の種目からもすでに姿を消しました。
今は、大学選手権やスナイプ選手権などが残るだけです。若いセーラーが育ってくれるのは、学連の大学生だけと言うことです。それも半分は470クラスです。
昨日、私が30年来購読しているヨット雑誌に、先ごろ行われた全日本スナイプ級選手権の記事が載っていました。
強風の中、体を乗り出しながら爆走するスナイプ群の写真です。
昔、この夕陽を浴びたハイクアウトのシルエットに憧れました。
さて、その記事に順位や上位ペアの写真が載っていました。現役バリバリの学生や若手OBセーラーではないのです。
40代、まもなく50代というセーラーが、沢山出場し、さらには若手を抑えて堂々上位に入賞しているのです。他のクラスではありえないことです。
それがまた、潮焼けが年輪のしわに刻まれて、いい顔してるんです。
「よっ!!オヤジ!! いい顔してるねぇ~」とお思わず声をかけたくなりそうです。
そして「全国のおやじセーラーよ!!
お前らは海への熱い思いを忘れてしまったのかい? さあ、来い!! また俺たちと海へ出よう!!」とメッセージを送っている様でもありました。
私も現役レーサーとはいえ、クルーザーレーサーです。さすがに体力一番のディンギーレースには、とても着いて行く自信がありません。
でも、こういう頑張りオヤジの姿を見ちゃうと、元気出てきちゃうんですよね。
同輩たちがこんなに頑張っているのに、俺はこんなんでいいのかと・・・・。
たまたま読んだ記事で、こんなに熱くなってしまいました。
やはり体育会気質っていうのは、幾つになっても、なかなか直らないもんですね。
新年早々、オヤジ元気がブンブン湧いてきました。
今年は何だか行けそうな気がする~。
いずれも58回全日本スナイプ選手権HPより
追記:こちらには、もっとステキなスナイプの写真があると先輩がわざわざ教えてくれました。こりゃ、かっちょイイ!!
http://www.bulkhead.jp/photo/phsail/27_02.html
< P R >
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http://www.value-c.jp
Posted by バリューの親方 at
16:26