2010年02月27日
礼金
私はこの業界に入る前から、不思議に思っていたのが、この礼金です。
いったい、誰に御礼の謝金を渡すのか?その対象です。
一般的に賃貸アパートでは、入居時に「敷金2ヶ月分」「礼金1ヶ月分」「仲介料1ヶ月分」「前家賃」「火災保険」などが必要になり、結局家賃の5か月分ぐらいのお金が必要になります。
敷金は、家賃滞納時の人質みたいなもんですが、退去時は当然返金されます。
もっとも、現状回復などと理由づけして、これを返金しなかったり、さらに追徴金まで請求する悪徳あるいは法律に疎い大家までいます。
仲介料は、大家が自分で入居者を募集するならともかく、近所の不動産屋に頼んで募集してもらうのですから、広告代や人件費分の報酬はもらって当然です。
でも、本来は入居者ではなく、大家からもらうべき性格の手間賃です。これを不動産屋が大家に言ったら「そんなこと言うなら、別の不動産屋に頼むからいいよ」と言われてしまい、メシ種が無くなってしまうので、入居者に全額転化するわけです。
でもこれとて、最高でも両者合計で1か月分の仲介料と定められていますから、50%割引などの値引きは当然可能です。
と言っても、大家と入居者は素人同士ですから権利の絡んだ不動産賃貸契約を関連法規に則って、中立の立場で契約媒介してくれるのですから、入居者も半分は払うのが当然とは言えます。
ところで「礼金」です。
この礼金は、大家に対してのお礼の謝金です。なんで????だって、数あるアパートの中から借りてあげるんですよ。
言ってみれば、入居者はお客さんです。なんでお客さんのほうがお礼金を払わなけりゃいけないの????と思いませんか?
実はこれ、下宿や木賃アパートが主力だった頃、大学進学や就職などで、身寄りもない花の都「大東京」へ出て行く者が、親代わりに何かとお世話にならなければならなかったのが、この大家さんだったのです。
その当時は「大家」と「たなご」の関係はもっともっと深いものでした。私も山形から上京した頃は、この大家さんが何かにと面倒を見てくれました。
この大家さんに、親代わりに何かにと世話してやってくださいと田舎の親がお礼金を前渡するしくみがこの「礼金」の起こりです。大家も礼金をもらっている以上、面倒を見る責任が生じます。
大家が入居者とほとんど顔を合わせない現在は、大家にとって2年に一度のボーナスのようになってしまいました。2年後に退去しなければ、ちゃんと「更新料」という名目で徴収されるから不思議です。
この礼金、本来は身寄りの少ない関東の大都会にだけ成立する謝金システムでしたが、いつの間にか田舎にも波及しました。でも、この頃では山形で礼金を取る物件を探すほうが逆に大変です。
そりゃそうです。この辺じゃ、ほとんどが近隣からの入居者で、身寄りの少ないなどと言う状況は、なかなか考えられませんもんね。
でも、相変わらず「敷金」の仕組みだけは残っています。
ところが、この景気低迷で引越しを敬遠し、賃貸の動きが鈍っているらしいのです。賃貸アパートは「人が入っていてなんぼの商売」です。空のままではどんないいお部屋でも空気を入居させておくようなものです。
そこで、このごろの首都圏での流行りは「礼金ゼロ」は言うに及ばず「敷金ゼロ」なんていう物件まで出てきているようで、賃貸の苦戦がうかがえます。
でも、これは常套手段です。
苦しいからと家賃を値下げしたら、全ての入居者から「オレも下げてくれ」と言われるのが見えています。「敷金」や「礼金」なら一瞬ですから、他の入居者にはバレませんからね。
敷金ゼロは、後々のトラブルになるので、これをゼロにするのには賛成しかねますが、おもしろいシステムを導入している業者もあります。
礼金を一ヶ月入れるなら、家賃を値下げするし、ゼロなら家賃は上乗せするというセレクトプランです。
これなら入居者は、自分で選んだのですから、文句は言えませんし、両者にもフェアな取引です。
これだけ、賃貸が厳しいと、商業ビルのテナントのように、敷金を3ヶ月入れるなら、当初の3ヶ月間は家賃免除なんていうのも出てくるかもしれませんね。
< P R >
頭金ゼロ、ボーナス払いゼロ、月々家賃並みの返済で、20代からの土地付き一戸建てマイホーム。山形県内の山形市、天童市、東根市、寒河江市で、夢実現のお手伝い。バリュー・クリエーションです。
http://www.value-c.jp
いったい、誰に御礼の謝金を渡すのか?その対象です。
一般的に賃貸アパートでは、入居時に「敷金2ヶ月分」「礼金1ヶ月分」「仲介料1ヶ月分」「前家賃」「火災保険」などが必要になり、結局家賃の5か月分ぐらいのお金が必要になります。
敷金は、家賃滞納時の人質みたいなもんですが、退去時は当然返金されます。
もっとも、現状回復などと理由づけして、これを返金しなかったり、さらに追徴金まで請求する悪徳あるいは法律に疎い大家までいます。
仲介料は、大家が自分で入居者を募集するならともかく、近所の不動産屋に頼んで募集してもらうのですから、広告代や人件費分の報酬はもらって当然です。
でも、本来は入居者ではなく、大家からもらうべき性格の手間賃です。これを不動産屋が大家に言ったら「そんなこと言うなら、別の不動産屋に頼むからいいよ」と言われてしまい、メシ種が無くなってしまうので、入居者に全額転化するわけです。
でもこれとて、最高でも両者合計で1か月分の仲介料と定められていますから、50%割引などの値引きは当然可能です。
と言っても、大家と入居者は素人同士ですから権利の絡んだ不動産賃貸契約を関連法規に則って、中立の立場で契約媒介してくれるのですから、入居者も半分は払うのが当然とは言えます。
ところで「礼金」です。
この礼金は、大家に対してのお礼の謝金です。なんで????だって、数あるアパートの中から借りてあげるんですよ。
言ってみれば、入居者はお客さんです。なんでお客さんのほうがお礼金を払わなけりゃいけないの????と思いませんか?
実はこれ、下宿や木賃アパートが主力だった頃、大学進学や就職などで、身寄りもない花の都「大東京」へ出て行く者が、親代わりに何かとお世話にならなければならなかったのが、この大家さんだったのです。
その当時は「大家」と「たなご」の関係はもっともっと深いものでした。私も山形から上京した頃は、この大家さんが何かにと面倒を見てくれました。
この大家さんに、親代わりに何かにと世話してやってくださいと田舎の親がお礼金を前渡するしくみがこの「礼金」の起こりです。大家も礼金をもらっている以上、面倒を見る責任が生じます。
大家が入居者とほとんど顔を合わせない現在は、大家にとって2年に一度のボーナスのようになってしまいました。2年後に退去しなければ、ちゃんと「更新料」という名目で徴収されるから不思議です。
この礼金、本来は身寄りの少ない関東の大都会にだけ成立する謝金システムでしたが、いつの間にか田舎にも波及しました。でも、この頃では山形で礼金を取る物件を探すほうが逆に大変です。
そりゃそうです。この辺じゃ、ほとんどが近隣からの入居者で、身寄りの少ないなどと言う状況は、なかなか考えられませんもんね。
でも、相変わらず「敷金」の仕組みだけは残っています。
ところが、この景気低迷で引越しを敬遠し、賃貸の動きが鈍っているらしいのです。賃貸アパートは「人が入っていてなんぼの商売」です。空のままではどんないいお部屋でも空気を入居させておくようなものです。
そこで、このごろの首都圏での流行りは「礼金ゼロ」は言うに及ばず「敷金ゼロ」なんていう物件まで出てきているようで、賃貸の苦戦がうかがえます。
でも、これは常套手段です。
苦しいからと家賃を値下げしたら、全ての入居者から「オレも下げてくれ」と言われるのが見えています。「敷金」や「礼金」なら一瞬ですから、他の入居者にはバレませんからね。
敷金ゼロは、後々のトラブルになるので、これをゼロにするのには賛成しかねますが、おもしろいシステムを導入している業者もあります。
礼金を一ヶ月入れるなら、家賃を値下げするし、ゼロなら家賃は上乗せするというセレクトプランです。
これなら入居者は、自分で選んだのですから、文句は言えませんし、両者にもフェアな取引です。
これだけ、賃貸が厳しいと、商業ビルのテナントのように、敷金を3ヶ月入れるなら、当初の3ヶ月間は家賃免除なんていうのも出てくるかもしれませんね。
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Posted by バリューの親方 at
10:43