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バリューの親方
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私は天童に住んでいますが、出身は酒田です。
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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2011年03月19日

倒壊

 阪神淡路大震災や信越の震災の記憶から、大地震が来ると家屋が倒壊するというイメージがあります。今回の東日本大震災ではどうだったでしょうか。

街が壊滅的な打撃を受けた被災地は、木造家屋の残骸や瓦礫の山です。
ただし、あの残骸は揺れによる倒壊ではなく、津波に押し流されて倒壊した家屋がほとんどです。

現地へ行ったり、その道すがら家屋を見てきた建築を生業とする知人の弁によれば、津波の被害が及んでいない地区では、倒壊している家屋は、拍子抜けするほど少なかったと言っていました。

全てが新耐震基準を備えた昭和56年6月以降に建てられた建物だからでしょうか?
新興住宅街でもない限り、それはありえません。
でも、震度7や6といった大きな揺れがあったはずです。

確かに昭和56年6月以降に建築された建物は、最低でも震度6程度では全倒壊しない耐震強度が備わっていることになっていますし、設計段階でその強度を満たしていないのであれば、建築すらOKになりません。

 この建築基準法で定められた最低基準を満たした住宅を耐震等級1とし、その1.25倍の耐震強度を備えたものを等級2、そして1.5倍の強度を備えたものを等級3としています。等級1でも震度6程度では全倒壊しない強度と計算上では認められています。あくまで計算上です。

 今回はマグニチュード9ということでしたが、このマグニチュードと耐震基準はリンクしているようでリンクしてないように思います。
なぜならマグニチュードは地震の持つエネルギーの大きさであって、それは震源から遠ざかれば、小さくなります。よって、その建物が建っているところへ及ぼす揺れを関連付けるのは、あくまでもその時の震度だと思うのです。

ただ、この揺れは1次元ではなく3次元で、しかもその揺れの振幅も毎回違います。
木造住宅の倒壊しやすい揺れの振幅周期は1~2秒だと言われます。

今回の筑波大学の地震波分析によれば、この1~2秒周期の地震波は、阪神淡路大震災時の2~3割り程度で、今回の地震の周期は1秒以下の地震波がほとんどだったと報告がなされました。
つま強く小刻みに揺り動かされたということなのでしょう。

これは、設置面積の少ない室内の物は大きく揺れるが、建物には影響が少ないと言うものだそうです。
倒壊しなかったのは、地震波が小刻みで、不幸中の幸いと言えると思います。だからと言って、次の震度6や7で倒壊しないという安心は禁物ということです。

昭和56年6月以前に完成した建物は、耐震の補強リフォームをし、現在の耐震基準をクリアでき得るようにすることが、急務であると思います。
こういう補強リフォームには今後、国も積極的補助金などを出し、強力に推進するものと思われます。


  


Posted by バリューの親方 at 01:15