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私は天童に住んでいますが、出身は酒田です。
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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2011年06月15日

アジアの火薬庫

南シナ海、響きのある名前です。
私も1982年のチャイナシレースというヨットレースで、香港からマニラまでこの南シナ海を横断したことがあります。うららかな陽光が降り注ぎ、軽風が海面を渡る静かな海でした。

でも今はこの海、いつ爆発しても不思議ではない火薬庫と言った状況が続いています。
まさに「南海の砲戦」が迫っているようです。

 南シナ海と聞くとその言葉の響きから、アジア的な南国ムードのパラダイスやビーチリゾートをイメージしがちですが、この海域では過去に何度となく血で血を洗う激戦が繰り返されてきました。

 今問題になっているのは、スプラトリー諸島とも呼ばれる南沙諸島ですが、そのほかにパラセル諸島とも呼ばれる西沙諸島 、さらにあまり話題にならない東沙諸島中沙諸島まであり、岩礁レベルのものから空港がある島まで、無数の島郡で構成されたエリアです。

 そんなに沢山あるんだから、各国で分け合えばいいんじゃないの?というぐらい島があります。
ただ、決してその島そのものに価値があるのではなく、その海底深く眠っている天然資源が価値があるので、そうそう一筋縄ではいかないのも事実です。

 こういう領有権は、日本を取り巻く諸外国ともそうですが、歴史上のどこかの時点からワケが分からなくなっているものがほとんどです。

これらの国々が国家という組織形態が発生する以前のクック船長の時代なら、国旗一本立てたら、自分のものにもなったのでしょうが、現代では複雑な国益がかかっているので、そうもいきません。

 元々は、この南沙諸島、インドシナ半島を植民地にしていたフランスが支配していました。それを植民地開放と言う錦の御旗でフランス、イギリスを駆逐した旧大日本帝国が領土宣言し、これまた領土だった台湾の高雄市の一部にしていました。
でも終戦でこれっもなくなり、サンフランシスコ講和条約で、その領有も完全に放棄しました。

 その後、南シナ海を囲むベトナムやフィリピン、台湾、中国、マレーシアなどが知らず知らずのうちに、自国に近くて使い勝手のいいお好みの島に上陸し、台湾などは一番大きな島に軍の滑走路まで作ってしまい、それぞれの国々が実効支配しているのが現実です。

この海域の地図を見ると島ごとに各国の国旗が示されていて、カラフルこの上ないですが、赤色が多いことより、ベトナムや中国などの社会主義国家の実行支配が多数であることが伺われます。

 この中で探しては見たのですが、見つけられなかったのが、ブルネイという小さな国の国旗でした。ブルネイはイギリス連邦に加盟するれっきとした独立国です。この国、地下資源だけで成り立っている国なので、こういう地下資源紛争には一枚加わっておくべきなのでしょうが、いかんせん小国でもあり、武力も乏しいのかもしれません。

今、この火薬庫、発火しそうになっているのが、ご存知の中国とベトナムです。
この両国は、昔から何度となく紛争や海戦を繰り返してきました。その星取は中国の4勝1敗です。
今なら戦力では中国が圧勝ということになるのでしょうが、中国対環南シナ海連合にアジアでの影響力を誇示したいアメリカまで加わったら事は簡単には済まなくなります。

 これらの国々は重症に瀕している震災の東北へ、絶大な支援をしてくれた国々でもあります。
さらに米軍が駐屯する日本も、遠い国のいざこざでは済まなくなりますし、南沙で中国の無理が通れば、尖閣諸島も同様になる可能性すらはらんでいます。

こういう大事な時に、国内の勢力争いなんかしてる場合じゃないと思うのですが・・・。
外国勢力が幅を利かせようとしているときに、国内で争っている状況は、まさに幕末動乱と同じ状況ですね。
そしてこういう時に一番割りを食うのが、社会的弱者です。幕末と違い、この弱者は今、東日本全域に広がっているというのに・・・・。困ったものです。
  


Posted by バリューの親方 at 06:11