2011年07月30日
何を信じていいのやら
絶対安全と言われていた、いやいやそう思い込まされていた原発も、本当はどうなのか分からなくなってきました。政府の発表すら怪しいものです。もう、驚かないから、怒らないから、正直なところ言ってごらんという感じです。実はね・・・という話が飛び出しそうな気がしてなりません。
さて、その政府、いやお国も大丈夫なのでしょうか。
よもやお国が破綻することはないと誰もが思っています。私もそうです。ましてや国が保証人になっている国債の価値すらも揺らいでいるなんて、誰が想像できたでしょうか。
え~、だって親方日の丸だろう~なんて呑気な事も言ってられなくなりつつあります。
現にギリシャは事実上、破綻しました。最近までは高利貸しから借金して、国家再建に努めているようなそぶりでしたが、ハイエナのような輩に死肉を再三弄ばれて、本当に再起不能に陥りました。
次はイギリスのお隣やイベリア半島あたりのお国でしょう。さらにはアメリカ、その次は日本と中国と続くことにもなりかねません。
日本は大丈夫でしょ~・・・。と私も思いたい。でもね・・・・。
今々の国債、誰が買ってくれるかです。
お偉い評論家が言ってました。日本はギリシャみたいにはならない。なぜなら国債の大半が国内で引き受けられてるから、外国人投資家の餌食にはならないと。
国内で引き受けてくれていたのは、個人ではなく郵政や金融機関がほとんどです。正確に言うと、国民の預貯金運用で引き受けているわけですから、遠回しに言えば、個人と言えなくもないですが、でも預貯金した国民はそんな意識はほとんど無いに等しい状態です。
でも、この郵政や金融機関も、このような状況ではこれ以上国債を引き受けられない台所事情もあります。
じゃあ、誰が現金を出して、国債を買ってくれるのでしょうか。一箇所だけあります。
貨幣を発行しているところです。ここなら、インクと紙代だけで無尽蔵にお金を生み出せます。
でも、その後に待ってる状況を想像すると怖いですね。
日本は、普通の会社ならとっくの昔に倒産しています。信じがたい額の債務超過です。確実に返済不能、債務履行不能に陥っています。
そして、日本はどうなるの?
誰も答えられないでしょう。なぜって、絶対安全だと思っていてんだから、不測の事態なんて想像したことも無いから・・・。便利な言葉があります。「想定外」、「千年に一度のクライシス」・・・・。
そりゃそうでしょう、国が破綻するなんて、有史以来初めてなんですから・・・。終戦で一から出直しレベルの話ではありません。
結局、最後に信用できるのは、国でもなんでもなく、自分自身の体と知恵、そして金(ゴールド)だけなんですね・・・。
残念ながら私には、ゴールドも知恵もありませんから、太陽光発電で昼だけでも生活機器を維持し、体ひとつで庭に畑を作り、最低限の自給自足ができるよう備え始めました。
2011年07月27日
人口と住宅
私どもの天童市も日の出の勢いの東根へ人口が流出し、一時の勢いは見られません。
頭打ちという表現よりは、減少傾向と言った方が、現状に近いと言えるのではないでしょうか。
それでも、山本市長は攻めの政策をいかんなく発揮し、私どもの会社の西側、奥羽本線の西側に一大宅地開発を行っています。芳賀地区と言われるエリアです。
その規模は1,300世帯分4,000人の街づくりです。大型商集積も誘致が決まったそうです。世帯あたり3人平均の家族ですから、一人っ子の家庭を想定したものなのでしょう。
でも新たに1,300棟の新築ですよ。我々にはありがたい話ですが、政府ではもう新築はいいから、中古住宅をリフォームして市場を活性化せよと言っているのに、まさに世情に逆行うしていますね。
その予定者は、当然ながらアパート住まいの「土地なし1次取得者層」です。つまりは若い子育てファミリーです。平均の世帯年収は300万~350万円程度でしょうから、いくら一坪単価を13万円台中ごろに抑えても、最低面積が60坪なら810万円、何から何まで入れた建築にかかわる費用は、ローコスト住宅でも1,500万円です。合計2,310万円です。
フラット35の35年間固定金利で住宅ローンを組んでも、月々の支払いは82,582円、これに車のローンなどを加えていくと、返済能力の安全圏を超えてしまいます。
そういう状況にもかかわらず、ここへ1,300組からのファミリーを誘致しようというのですから、一筋縄では行きますまい。
さらに人口の絶対数は減っています。ターゲットとなるアパート住まいのファミリーですが、現在、天童中のアパートは空き家だらけです。山形県の空家率は全国平均を上回り、30%に近づいています。3件に一軒が空き家ということになります。
さらに、入居している70%のアパート住まいの方々の属性は、一人暮らしの世帯の割合が「夫婦と子供」の世帯を上回ってしまいまっているという総務省の発表より、高齢者の一人暮らしや未婚者の一人暮らしが3割程度あると思われます。
ということは、現在のアパート数の5割しか対象者がいないと言うことになります。さらにその中で、400万円以上の世帯収入がある世帯となると、本当に少なくなると思います。
ましてや、山形市や東根市から、わざわざ天童に移住してこようと言う方々は、どれほど期待が持てるのか疑問です。
ただ、人口減少傾向とはいえ、天童市も31歳から39歳までの人口は、グラフを見る限りでは、まだまだ居るようですから、少しは期待したいところですが、この世代の住宅需要は一段落したと業界では分析しています。つまり、買える人たちは、もう買い終わってしまった方々がほとんどということ。
ちなみに、写真のグラフの上部の左右へ尖っている膨らみは63歳~59歳、いわゆる団塊の世代です。
真ん中の左右へのなだらかな膨らみが39歳~31歳です。いわゆる団塊ジュニアと言われる世代です。
面白いことに、65歳、53歳、49歳、44歳が谷になっています。私の生まれた年は、子供が少なかったんですね・・・。
それと70歳以上になると、右側の膨らみが左側に比べて多いでしょ。これは、女性です。ばあちゃんの方が、やはり長生きなんですね。
縦軸が年齢、横軸が人口。右が女性、左が男性です。上に行くほど年齢が上がります。
2011年07月25日
片付けられない症候群
私ももしかしたら、そうかもしれません。
でも、モノがなくなるのがことのほか嫌いで、そういう「モノ」の管理は徹底しています。ですから、自分のものや会社のものを人が失くすのが、とにかく気になります。会社でも「あれ、どこにしまってある?」「ちゃんとあるのを確認した?」「全数あるの?」などことあるごとに確認します。
ただ、机の上はいつも片付きません。
よく会社の社長さんの机の上は綺麗になっていて当然というようなイメージがあるでしょう。
それって、秘書かなんかがいる会社か、よほど仕事していない社長なんじゃないの???なんて勘ぐってしまいます。実は私が片付け下手なだけなんですけどね。
毎日、鬼のように郵便物やFAX,宅配便、メール便が来ます。経営に関すること、工務に関すること、金融に関すること、広告に関することetc・・・。
社内からは伝票、帳票、資料、決済etc。3日も留守にすれば、凄いことになります。
毎日、ゴミ箱がいっぱいになります。紙の無駄使いだな~ともしみじみ思います。
先輩から、1週間見なかった書類は今すぐの書類じゃないし、そうそう命に別状ないから、思い切って捨てるのがコツだ。と教えられましたが、それで捨ててしまって、過去にとてつもないツケが回ってきたことが何度もあります。
よって、私の机の上は、教授の研究室の机のように色々な書類や資料が山積です。
でも、あの、資料・・・・と、私はその山の中から迷わずに引っ張り出す特技も持っています。
ただ、自分でも不思議なことは、年末、お世話になったこの書類群をリセットするようにしています。
大切な書類ランキングベスト10にして、比較法の対戦で、10の資料を勝ち残らせて、どんどんゴミ箱に捨てていきます。その精査に丸一日以上かかります。これが私の年末の楽しみの一つです。
家の勉強部屋もそうです。普段は掃除などしませんし、書籍も山になっています。
山を崩さぬように下から順々に読んでいくのが楽しみです。もちろん綺麗好きの家内にも部屋の中はいじらないでと言ってあります。
そして月に一度、徹底清掃をします。徹底的にです。これも半日かかります。今の時期は汗だくで、終わった後の冷水シャワーだけが楽しみです。
こう考えてくると、私は単なる片付けられない症候群ではなく、期限付き捨てられない症候群ではないかと思ったりします。
そう言えば、我が心の師匠、泉椿魚先生に頂いた、人生句の書に「人生、散らかすのも自分、片付けるのも自分」と書かれていました。
なんだか先生からは見透かされているようで、今更ながらに怖い気もします。
2011年07月24日
Jinzai
人材育成のプロと言われる船井総合研究所の片山和也さんが、Jinzaiについて興味深いことをおっしゃっています。
よくリクルーティングのための会社案内などに、さにも当社は社員を大切にしていますよということをアピールするのに「人材」を「人財」という字を当てたりします。本当に人財と思って育成しているのであれば、よいのですが、ただただ人寄せのためのキャッチフレーズ、あるいはお題目のような会社もあるように思います。
もちろん、私どもとて人さんの会社にどうのこうの言えるような立場でもありません。
さて、この片山さんは、人材と人財の他にも、あと二つほど字を当てて解説しています。
スキルを縦軸に、マインドを横軸にとり4つのマトリックスをつくりって、それぞれに字を当てているのです。
1)スキルが高くマインドも高い人が「人財」
2)スキルは低いがマインドは高い人は「人材」
3)スキルは高いがマインドは低い人は「人在」
4)スキルが低くマインドも低い人は「人罪」
という、4つの“じんざい”に分けています。面白いですね。大変興味深い当て字です。
そして次のように解説しています。
■ 人財は指示以上のことをしてくれる社員
「人財」は文字通り会社にとっての財産ともいえる社員です。いわば「指示以上のことをしてくれる」社員です。
そして「人材」は「指示以上のことをしようとする意識がある」社員ですが、仕事の経験を積む中で「人財」になってくれるでしょう。
それに対して、スキルはあるけどマインドが低い人は「人在」です。すなわち“存在”しているだけの社員です。このタイプは「指示されたこと」しかしません。さらにマインドが低いですから、そのうちスキルも落ちてきます。スキルというのは、その時の時代背景や人間関係、主流技術に依存するものだからです。
■ 人罪は周りにも悪影響
そして存在するだけの「人在」は、スキルもマインドも低い「人罪」に落ちてしまいます。いわゆる中途採用で即戦力を採ったつもりが、結局トラブルを起こして辞めてしまったりするパターンがこのケースです。
「人罪」は自らだけでなく、周りに対しても悪い影響を与える存在です。中小企業にとって「人罪」を放置しておくことは会社にとって致命的になるからです。と結んでいます。
果たして自分自身は、どうなのかと考えさせられますね。
会社にとって経営者であれば、当然ながら人財であるべきだし、それを目指せないなら経営者になる資格もないと思うのです。
私なぞは、人財を目指してはいますが、まだまだ人材ぐらいかな~と思います。
人罪では話になりませんが、中小企業は人在や人材を採用し、人財に育てていく環境をつくる事が経営者の仕事なのかもしれませんね。
2011年07月23日
ローコストとロープライス
講師のお話は、大変勉強になりました。
「大手企業が、こんな手間がかかってしょうもないことは、やってられん」と言って捨ててしまっていることにこそ、大きな隙間が発生し、その苦労もいとわず、勇気を持ってそれを拾い集めていく中小、小、極小企業が生き残れる無風地帯であるということでした。
まさに、私たちが生業としている月々家賃並で建つ「コンパクトハウス」はその典型だと思います。そのかわり、通常のハウスメーカーやハウスビルダーの倍以上の手間隙がかかります。
それも、受注後の建築にではありません。請負契約前の熾烈な競合でもありません。
住宅ローン審査を通過させるためのコンサル業務に手間隙がかかるのです。
それだけ、融資審査突破が難しいお客様がほとんどなのです。
でも、そういうマイホームを諦めているお客様にこそ、資産家になってもらい、お友達やご家族にご主人の「どや顔」を見せられる様にしてあげたい。ただ、それだけです。
これが「秘伝・60日でアパート脱出大作戦」です。
さて、その後懇親会が始まり、隣に座ったのが個人経営の工務店のオヤジでした。
ほろ酔い加減になった頃、名刺交換をしました。名刺を見た瞬間「へんッ、ローコストの安物屋か、ウチじゃそういうのは絶対にやらない。そんな安物を作っていても客も商売もいいことない」とオヤジは言い放ったのです。
「当社のの建物の仕様は・・・」と材料から仕様までこの酩酊したオヤジにゆっくり、丁寧にお話しました。そして「コンパクトだから値段が安いだけなんです。坪単価に直してみると33万円もかかっています」と締めくくると「それじゃローコストでもなんでもないじゃないか!!それぐらいならウチだってできる」でした。
「ローコストの安物住宅」ではなく「ロープライスのコンパクト住宅」なので、イメージしておられる家とは似て非なるものだと思いますとお伝えしました。
それに応えて「でも、高気密・高断熱住宅じゃないだろう」でした。
「せいぜい中気密・高断熱までです。車で言うなら1000ccクラスの準デラックス車ってとこです。」と言うと「それは、さっきの講師の先生が言ってた隙間の部分の建物だな。ふ~ん・・・、でもウチではそんなの絶対やらない!!」と最後はどう理解していただけたのか・・・。
そう、やられちゃ困るんです。そこは誰も入れない隙間領域・・・。私どもと私どもを必要としてくださるお客様だけの「秘密の聖域」なのですから・・・。
優しく説明する腹の中では「おいおい、オヤジ!!黙って聞いてりゃ何だ?超一流の匠の技もいいけどよ、そんなもん必要としてねぇ若い施主さんのために、家を建てられるかどうかぎりぎりの超難しい住宅ローン案件の一つでも通してみろや!!能書きはそっからだ!!このスットコどっこい!おととい来やがれ!!」と言いたかった・・・。
微笑を絶やさずぐっと言葉を飲み込み、我慢して飲んでいたら、久々に悪酔いしてしまいました。朝が来たのが分からないほど・・・。
2011年07月22日
交易
世界一周などではなく、海外旅行で言う「安・近・短」の目的地です。
よって、せいぜい1週間から2週間程度の帆走航海です。
それでも、現地に到着して思うことは、風だけを頼りに、よくぞここまで来たものだと思ったものでした。
飛行機と船を乗り継いで行ったタイのアユタヤでは、確かにそこには日本人街が現存した跡がありました。昔の人も、よくぞここまで来たものだと感心したのを覚えています。
現地に同化しながらも、日本文化をそのまま移植しているようでした。
このように、日本の文化か海を渡って東南アジアやミクロネシアに伝播されていたようです。
ミャンマーの奥地で、漆を使った漆器を作っていたのにも驚きました。
聞けば、ミャンマーはビルマ漆の一大生産地だったそうです。今やミャンマーからは日本の漆器技術を学びに輪島などに技術留学しに来ていると聞きました。
現代でもちゃんと文化の交易が続いているようです。
そう言えば、昔の交易で使われた江戸時代の「寛永通宝」がバリ島で発見されたのがニュースになっていましたね。寛永通宝は丸い銅銭に四角い穴が開いている銭形平次が投げるような銭ですが、北はアラスカから南はベトナムまで広く流通していたと言うから面白いですね。アジア版のドル通貨のようなものですね。
4月には、京都の中学校の発掘調査で、坪に入ったアユタヤ製の漆が発見されたそうです。
これは戦国時代末期に原料として輸入され、これを高品質な漆器にして輸出していたのだそうです。現在の貿易構造によく似ていますね。
鎖国で、ほとんど海外とのやり取りがなかったような感じを持っていましたが、なんとなんと長崎の」オランダ商館を通じて、世界との交易は、想像以上に行われていたようです。
それも動力船のない帆船の時代にです。
そう考えると、趣味のヨットも、文化的にとても高尚な趣味と言えるのではないかな~と勝手に思っています。
これで、大っぴらに休みを取ってクルージングに行ける・・・。
2011年07月21日
逆転の発想
とは言っても、自宅では衣替えから衣替えの間は、欧米人よろしくシャワーだけの入浴をしています。それもほとんど水の・・・・です。
天童をはじめ、温泉と名の付くところでは、東屋を設けて足湯を設置するというのが「温泉」をアピールする常套手段のようです。
あの足湯、秋口や春先などの観光シーズンには呼び物になりますが、炎天下の夏や吹雪く冬などは、利用している人は稀です。
もっとも天童市内の「わくわくランド」に設置された足湯など、冬場はホームレスの暖を取る溜まり場となって占領され問題になりました。こういうのは例外としても、金をかけた割には案外利用できるシーズンが限られているように思います。
大阪にある「足湯居酒屋」のようにカウンターの下が足湯になっているような飲食店なら別なのでしょうが、そこまで真剣に足湯に取り組むところも少ないのでしょう。
と、思いきや山形県朝日町の「Asahi自然館」では、この足湯を夏限定バーションとして「冷たい足湯」で開放しています。
山形は逆転の発想の冷やしラーメンや冷やしシャンプーの発祥の地、冷やし足湯だってアリでしょう。
そう言えば子供の頃、小川に足を入れてバシャッバシャと、日がな一日遊んでましたもんね。
私どもも逆転の発想で、完成日やシーズン、天候に左右される屋外のモデルハウス、内覧会を常時開催できるように、店舗の中に2階建てのモデルハウスを建築中なんです。
今月末には完成します。お近くの方は是非、逆転の発想のそのものを見に来て下さい。
2011年07月20日
和牛受難
福島産の牛肉どころか、宮城県の米どころで取れた稲藁をエサにした牛にまで被害が広まり、それが風評となって被害を大きくしています。
飼育者にとっては、何も知らずに買った飼料が汚染されていたのでは、踏んだり蹴ったりです。
今やブランドとなった米沢牛や山形牛は、食肉に加工された場所のブランドが得られると聞きました。山形県内でも多くの牛を飼育する影のブランド尾花沢牛や天童牛、飯豊牛もゆくゆくは米沢牛や山形牛、はたまた松坂牛のブランドになるとも聞きました。
この尾花沢牛や飯豊牛も一部でその飼料を与えられていたと報道されていました。まさに、天下のブランド米沢牛も風評被害の的になってしまうのでしょうか。
この米沢牛は、日本のみならず、世界ブランドです。
驚くべきことに、この「米沢牛」、中国では縁もゆかりもないない者によって、商標登録が申請されていたことが明らかになりました。
まだ、登録済みとはなっていないそうですが、この風評では商標登録を申請した方も、取らぬ狸の何とやらで、とんだとばっちりでしょう。
とは言え、米沢牛を語り一儲けしようと思っていることは、明々白々ですから、狡賢いことをやるから、罰が当たったって言うところなのでしょうね。
よく、県外の方とお会いすると「山形ですか~、いつも美味しい米と牛肉が食べられていいですね~」と羨ましがられます。
でも、本当に美味しい米や美味しい山形牛、米沢牛のほとんどは、県内を通り越して、首都圏や他県に行っているのが実状だそうです。
本当に「旨い!!、美味しい!!」と唸るような山形牛や米沢牛など、地元に居てもこれまで五十数年生きて来て、食した事はほんの数度しかありません。それも都内のお店ででした。
米も普通にスーパーから買ってます。
県外の方から、羨ましがられる名産で、唯一本当なのは、採れたてサクランボぐらいかな~。あとは、首都圏や県外で売られているものとあまり変わらないような気がします。
ブランド牛の米沢牛、山形牛の風評被害はもちろん心配ですが、こと私の場合、まずはそのブランド牛を毎日のように食べれるようになる身分になる方が先のようです。・・・。
もっとも、相変わらずダイエット中ですけどね。
2011年07月19日
数字のマジック
会社でも、お客様やメンバーの背中を押してあげる動機付けに使います。
数字は大きくなれば大きくなるほど「え~つ!!・・・」となりますよね。それが金額だったらなおさらです。
でもこの大きな数字は、0以外の数の和を合算されて形成されています。
つまり、1,000は100が10個集まっているものですし、100は10が10個集まっているものです。さらに10は1が10個あつまってできています。考えようによってはたかが1が沢山集まっているから大きな数字になって見えているだけと言うことです。
ここがマジックの種です。
私どものお建てする家は、月々の住宅ローンの支払いは、アパートの家賃並です。しかも頭金もボーナス払いも要りません。大家さんに払っている家賃を銀行に払えばいいだけの話です。
世の中には、頭金が貯ってから家を建てる方々も居られます。
でも、その貯めてる間も家賃は支払い続けなければなりません。これがムダなんです。
月々50,000円の家賃を払っているとします。そういう人は、頭金を貯めるだけで1日1,644円づつ損しています。
これをもっと言うなら1時間68円づつ損しています。
言い方を替えれば、家を建てようかどうしようかと1時間悩んでいると1時間68円づつ損をしていることにもなります。いかがですか?もったいないでしょ・・・。だから1日でも早く決断すべきなのです・・・・・。これも数字のマジックです。
予算がオーバーして、月々の家賃より住宅ローンの支払いの方が、10,000円高くなったとします。どうしますか?
奥さんに時給800円のパートに出てもらい、1日3時間づつ、一ヶ月あたり5日間だけ働いてもらえばいいのです。難しいですか?
それも叶わぬなら、ご主人が1日1箱吸っている煙草を3/4に減らせばいいんです。本数が半分しか減らせないなら、月に1回だけ飲み会を減らせばいいんです。
いかがでしょうかそんなに難しいことじゃないでしょ・・・・。これも数字のマジックです。
営業マンも売上の数字目標を掲げてチャレンジしています。当然給与も年々上がるわけですから、売上数字も上がります。
会社の経営を預かる社長も、時として非常なことを平気で言います。1年間で売上を2倍にせよ・・・。営業マンは「そんなの絶対無理、ムリ、むり!!」と考えます。
では、先月よりも今月の売上を6%だけ上げてチャレンジしてみたらどうでしょう。6%ならさほどムリというレベルでもありません。これを毎月繰り返していくのです。これなら営業マンも何とかチャレンジを続けられます。
そして12ヶ月続ければ、売上は知らぬ間に2倍になります。1ヶ月未達に終わっても、その翌月に12%アップに挑戦すればいいだけです。12%がムリで1ヶ月は未達だったとしてもだったとしても、13ヶ月目には2倍になっていることでしょう。これも数字のマジックです。
これは、なでしこジャパンではありませんが、能動的に奇跡を起こすためには、自分自身を奮い立たされるためにも有効なマジックだと思います。
ところで、いつも話題になる成長目覚しいお隣の中国ですが、あんだけ勢いがあるのにGDPの成長率は年率9%ぐらいです。ぐらいといっても日本なんか0.5%程度ですから、驚異的です。
この9%の成長を続けていくと、中国は9年間で2倍もの成長をすることになります。ちなみに、先日聞いたセミナーでは、日本が今の経済成長率で2倍になるには139年かかるそうです。もっとも、この政治情勢では、そこまで国は持ちますまい。
2011年07月18日
奇跡
今朝の「なでしこジャパン」の優勝は、凄かったですね。
これまでも、奇跡的に勝利を収め、決勝戦に進みました。しかも相手はこれまで練習試合ですら一度も勝った事のないアメリカチームです。
サッカーなんて普段は見向きもしない私でしたが、いやはや久しぶりに手に汗を握りました。アッパレでした。
でも、今日の試合を見て思ったことは、奇跡は起きるものではなく起こすものだと言うことです。地道な練習、そして計算、読み、気力、体力、知力、相手方と全ての条件が揃ってこその奇跡です。しかし、この内の相手方を除いては、全てが自らの、能動的な努力以外の何物でもありません。
チャンスは世の中、沢山転がっています。でも、それがチャンスだと分からない人は、このチャンスをものにすることはできません。でも、準備を整えてチャンスを待っている人には、それが奇跡にもなれば、快挙にもなります。
でも、偶然は努力しない人の元へも転がり込むことはあります。でも、それは繰り返される事は稀だと思いますし、もしそうなったとしてもそれは偶然が偶然を成せるワザ以外の何物でもありません。
奇跡を起こす、あるいはチャンスをものにする秘訣は「どんなことがあっても、最後の最後まで諦めないこと」という基本ながら大切なことを朝一番で復習させてもらった気がします。
それにしてもこの「なでしこ」、大和撫子と比喩されるように、野辺に咲けども、凛として気品高く、奥ゆかしい日本女性を象徴した言葉ですが、今回の「なでしこ」は実況のアナウンサーが絶叫したように「踏まれても踏まれてもくじけることなく何度でも立ち上がる、野に咲く雑草のような逞しさ」という表現が、ピッタリのような気がしました。
さてさて、私も暑さに負けず、魔の40棟の壁を準備周到に奇跡を起こさねば。
2011年07月15日
五輪の経済効果
ちゃっかり経済効果は、5兆円とそろばん勘定しているそうです。長野オリンピックでは約4兆7000億円とのことでしたから、いいところかもしれません。それだけに留まらず、韓国ではこの五輪を土台に、23万人の雇用創造効果も見込んでいるそうです。
すごい経済効果ですね。
でも2016年の夏季オリンピックに立候補した当時の東京都は、約3兆円の経済効果と弱含みのそろばん勘定だったそうですが・・・・。
それはそうと、2016年に招致合戦に敗れた東京都ですが、石原知事はリベンジで2020年の招致を検討しているとのこと。
震災で世界中からお世話になった御礼に、復興した日本をお見せするという主張らしいですが、なんかうまく震災の尻馬に乗って、ちゃっかり東京へ招致しようと言う魂胆が見え隠れしますね。
石原知事も、一部競技を東北で・・・などと言っていますが、それは招致の為の詭弁にも聞こえます。だって、これだけの経済効果を東京が独り占めできるんですから。
私も、お世話になった世界の皆様に、10年かかって復興した不死鳥のようなニッポンを見ていただく。それが最大のご恩返しというのには、諸手を挙げて賛成です。
でも、それは東京五輪ではなく、東北五輪、いやいや被災もほとんどなく、複数の被災地と県境を接する山形五輪であるべきだと思います。本当は宮城仙台五輪と言いたいところですが、復興に関わる資金で手一杯でしょう。
そこで、山形五輪です。どうです?大きく出たでしょう・・・。
一部の種目は、福島、宮城、岩手、青森、そしてオマケで秋田でも開催するというのであれば、各県の負担も少なく、世界中に復興と報恩をアピールできるのではないかと思います。
5兆円の経済効果として、山形2兆円、福島、宮城、岩手、青森、秋田の合計で3兆円ならいい分配ではありませんか?その他に万人単位の雇用創造です・・・。
山形で2兆円・・・、どうしよう・・・。
まあ、こういうそろばん勘定を「取らぬ狸の皮算用」と言うのでしょうけどね・・・。
2011年07月14日
イメージと柔軟な発想
それは、被災地のこれからの住宅と言うテーマで、アマチュアもプロも、はたまた大学の先生も学生さんもそれぞれのイメージとアイディアで、今後の被災地へ建築すべき新たなコンセプト住宅案をプレゼン展示していました。
これはSFか?という夢のような住宅構想から、素人ながら鋭い感性と唸ってしまうものまでさまざまでした。
星の数ほどあるデザイン案の中でもキラリと光るものも何点かありました。
一つは、津波に耐えられる集合住宅です。それもドーナツ型の・・・。
なんか、どこかで見たことありませんか?そのタイトルはHAKKAでした。メンソールのハッカじゃありませんよ、中国語で客家と書くハッカです。
もともとが古代中国の東北部に住むれっきとした漢民族で、しかもほとんどが王族の末裔だそうで、これらの民が南下し、福建省近辺に集落を築きました。土着民からすれば移動民族で「よそ者」です。だからこれらの人々は客家と呼ばれたのだそうです。
その福建省に住む客家の人々は、外敵から一族を守るため、土で楼閣を作りました。それもドーナツ状に、その高さが半端ではないのです。まさに津波をも防ぐぐらいの高さにも見えます。
その出品者は、この客家の住宅をベースに、津波より高い壁面構成にし、土ではなく鉄骨鉄筋コンクリート造りで建築しようと言うものでした。言うなれば「密閉型環状マンション」といった感じでしょうか。
発想の発展に脱帽です。
さらに、取り外し型ユニットマンション。
これは、幾重にも重ねられた港のコンテナヤードを思わせます。
升目が沢山ある丈夫なキューブ型外枠ビルをまずは建築し、そこへコンテナ型の居住用ユニットをそっくりはめ込んでいくものです。これなら仮設住宅としても活用できますね。
さらに、引っ越したくなったら、そのキューブごと他の場所へ移動できます。つまり、定住するところが決まったら、そのまま仮設住宅が定住型住宅になると言うことも可能です。
こういうイメージを形にしていく柔軟な発想って、ステキですね。
ちょっとした気づきや思いつきからの展開ができるかどうかが、アイディアをアイディアで終わらせないコツなのかもしれません。私にとってもいい動機付けになりました。
これが、客家の住宅をモチーフした集合住宅のアイディア
こちらは、はめ込み式ユニット集合住宅のアイディア
2011年07月13日
大迷惑
覚えておられるでしょうか?
1級建築士とは言え、妙なオヤジでしたね。というよりも、ある意味で世の中にこれほど影響を与えた建築士はいないのではないでしょうか?
その影響力はずば抜けていて、驚くべきことに法律まで作り変えてしまいました。そして同じ建築士にこれほど大迷惑を掛けた建築士も居りますまい。
このオヤジのおかげで、三年に一度の法定定期講習が義務付けられました。
やっとこさ合格し、建築士の末席に加えてもらったばかりの私にですら、義務付けられました。法定講習会は、朝から晩まで丸一日です。しかも最後に考査と称するテストがありますから、寝ているわけにもいきません。
さらに、200ページからの講習テキストを、講師が重要部分を延々読み続けて、5時間かそこいらで読破すると言う離れ業です。講師は県の若手木っ端役人です。
どんだけ、重要なことを学ぶのかと思いきや、なぜ、このような講習が必要になったのか、これを実施する実施母体の資格要件はなどなど、そんなこと役所が知っていればいいことだろうというような事をズルズルと読み進みます。
呆れてものが言えません。
公的資産とも言える建物設計に関わる建築士は、より新た知識と技術を吸収して、変化の早いこの世情に対応し、大いに貢献して欲しいなどと、上手い事を言っておきながら、その実は・・・・・
「お前らには、数々の業務上の特権を独占させてやっている。それをいいことに前らの同類が、あのような不届きなことをしたから、二度とそんな気を起こさぬよう、お灸をすえてやるから、耳をかっぽじってよく聞け!!」と言わんばかりでした。
正直、全く意味のない講習内容でした。いや、テキストに書いてあることは立派なことですが、これは明らかに、考査をするための事前読み合わせです。役所が再発防止を考えると、こういう懲罰的な講習になるのでしょう。
あそこには、100人を超える一級、二級それに木造建築士が来ていました。
平均日当15,000円と計算しても150万円以上が非生産的に浪費されたことになります。
これを今年3~4回繰り返すのだというから、見えない損失は計り知れません。潰れない役所が考えそうなことですね。
そしてタダじゃないんですよ。15,750円も取るんです。建築士が何万人いるか知らないけれど、これは実施機関と結託した集金システムではないかと思ってしまいます。
しかも、不思議なのは設計事務所に属する建築士だけが義務付けられています。常に設計の現場にいる者なら、法律の改正点や新しい技術、知識はより早く接することができるはずです。
それよりも問題なのが、資格だけ持っていて、実務を行っていない建築士です。ところがこういう建築士には受講義務はありません。不思議ですね。
こういうところも役所らしいご都合主義です。
おっと、あんまりこんなことばかり書くと「考査」とやらの点数に響きかねないので、この辺でやめときますかね。
2011年07月12日
震災、その後
地震保険の鑑定人として、福島や宮城を回っていた頃からもすでに3ヶ月が過ぎようとしています。
あの街はいったい、どこまで復興したのだろうと、気にかかり、日曜日に行って見ました。
今は交通規制もなく、ほとんどの被災地に行くことができます。
行き会う警察車両や消防、自衛隊の車両もめっきり少なくなったように感じました。
逆に観光客のような方々や、大型バスも頻繁に目にします。なんと被災地で交通渋滞まで発生する始末です。
まずは、仙台空港近辺へ行って見ました。
よく出張の折、車を預けていた駐車場や集落は跡かたもなく、砂の平原となっていました。と言うよりは、綺麗に片付けられていたと言った方が正しいかもしれません。
これは、引き波ではなく、明らかに人の手が入ってだと思います。
あの濁流のような津波でも松林がまだ残っているのが不思議でした。
被災した老健施設の傾き加減を見ていると、傾きが一定しません。あまりの暑さにめまいが・・・・。と思いきやなんと久々の余震です。
車に戻りラジオを聴くと「津波の危険があるので、海岸から離れ、高台に避難してください。」なんと到達予想時間は30分後、津波の高さは50センチとのこと。
50センチとは言え、海底が浅くなれば一気に高さを増す可能性もあり、一目散に津波から人々を守った実績のある東部道路へ。我ながらその慌てぶりは、お恥ずかしい限りでした。
そして、石巻、女川へ。
石巻は相変わらず腐敗した魚の臭いが充満し、今はハエの大群がフロントガラスに飛んできます。でも、どっから手をつければ良いのかと見ていた数ヶ月前に比べ、綺麗に瓦礫が片付けられていました。本当に平原と言った感じです。
片付けられた瓦礫はと言えば、数箇所に集積され、どうやって積み上げたんだろうと思うぐらい、もの凄い高さになっていました。
宮城県が一番片付かないと言われている割には、随分と片付いてる感がしました。
女川は、クライアントの「ホテル華夕美」さんがあり、オープン当初、30分番組を制作した街でもあり、ロケハンして隅々まで知っています。
その街も谷間の平原になっていました。ことに何度となく撮影に赴いたマリンパル女川も無残な姿を曝していました。
自然の豹変は恐ろしい。でも、その自然は自然として脈々と営みを続けていました。
花や魚、そして鳥たちも何もなかったかのように被災地で暮らしていました。
人間も自然の一員ではあるけれど「心」がある分だけ、そうそう簡単には行かないのかもしれませんね。
何の花か分かりません。鮮やかな真紅の花をつけていました。よくこの塩分の多い地面に咲いたものです。回りの家は一軒残らずありません。
岸壁近くには、いつ生まれたのか、稚魚の群れが泳いでいました。
空だけはあの人同じ抜けるような青空でした。カモメも何もなかったように休んでいます。後ろは、津波に一番最初に襲われながらも、何とか躯体を保ったマリンパル女川。キャラクターのひょうきんなカモメが、逆に哀れです。
2011年07月02日
棟数レース
それは年間棟数です。これは確認申請ベース、着工ベース、受注ベース、完工ベースですが、確認申請ベースや完工ベース以外は、把握するのは非常に困難ですし、あてになりません。
ただ、この棟数は各社とも建物価格も利益率も異なるので、利益の業績評価と完全にリンクしているわけではないので、難しいところではあります。
それでは、山形県内のハウスビルダーで棟数はどれだけやっているのかというと、ここにちょっと古いのですが2009年度の建築確認ベースのデータがあります。
栄えあるハウスビルダー(工務店系)部門の第一位はクリエイト礼文で145棟、第二位はウンノハウス115棟、第三位は近江建設75棟と続きます。
ハウスメーカーでは第一位が積水ハウス115棟、第二位がミサワホーム、第三位は清水化学90棟です。
1棟あたりの利益は別として、大切なのは営業効率です。この棟数を何人がかりでやり遂げたかです。
また、上記の棟数を見て注目すべき傾向が見て取れます。全国区の有名ハウスメーカーを押さえてローコスト系と呼ばれるクリエイト礼文が完全優勝です。しかもダントツ。
実は数あるハウスビルダー系ベスト10に入ったのは、5社がローコスト系ビルダーでした。世の中の流れを象徴しているといえます。残りの会社はミドルクラスの価格設定をしている会社が2社、ハイクラスと言われる価格設定の会社が3社でした。
ただ7位以下はドングリの背比べ状態です。しかも4社ともがローコスト系ビルダーです。
ここに7位以下のもう一つの共通項があります。それは「試練40棟の壁」と呼ばれる年間40棟を越せていないのです。
40棟からは店舗出店計画、営業スタイル、工務菅理、資材調達、資金調達、人員配置などが一気に変わるといわれています。
しかもその変革期において、流れについていけず社内がガタガタになるというのもよくある話です。そのまま回復できずに失速して倒産に至った会社も知っています。別名「魔の40棟超え」と呼ばれる所以です。50棟ではなく、あくまで40棟なのが不思議です。
でも、どんな大きなビルダーもこの40棟の壁を苦労して越えていった会社です。
私どもなどは、3年チャレンジしても失敗のリベンジ中です。
たかが40棟、されど40棟・・・。
この40棟を越えてくるあたりから、ビルダー系の会社は、経営も一気に安定に転じることができるとも言われます。安定経営へのボーダーラインということです。
会社の安定こそが、法人の社会的存在価値であると私は思います。それは、税金を納める市や県、国に対しても、社員にとっても、そして末永くお付き合いいただくことになる施主様にとってもです。
私どもの「チャレンジ40」は続いていますが、その起爆剤となるかもしれないヒミツ兵器を今、作っている真っ最中です。
これができれば県内初、いやいや東北初、もしかしたら日本初、はたまた世界初になる可能性大です。
それは・・・・・お楽しみに。7月末には仕上がります。
私どもは、新潟の大手イシカワと並んで8位でした。
イシカワは、山形でこそ30棟ですが、新潟県内では超々ダントツ第一位で360棟です。ほぼ一日に一棟ベースで建てているというモンスタービルダーでもあります。恐るべし!!
2011年07月01日
自分でバンバンしなさい。
一昔前に流行ったカップ焼きそばのCMのフレーズです。
会社でも先輩が「お前な~、人ばっかり頼りにしないで自分でバンバンやれよ~。」などと言ったものです。
役所はもちろんのこと、第3セクターや半分役所のような事業体では、どうも文字通り親方日の丸的な体質が強く、補助金に頼りがちです。
みずからの事業を自らで切り開いて運営していこうと言う気概に欠けるように思います。
いすみ鉄道株式会社って知ってますか?
房総半島の中ほどを通る27kmしかないローカル私鉄ですが、元々がJRでしたが廃線後に第3セクターになった事業体です。
だいたいのローカル私鉄は、第3セクターとはいえ赤字です。
それはそうです。JRが赤字でなんともならないので捨てた路線ですから。
これを住民の足を確保すべく引き継いだ第3セクターは大変です。金はない、人も居ない、あるのは情熱と知恵だけです。それでも赤字は続く負のスパイラルにはまっているところがほとんどです。
名物社長がいるフラワー長井線などは、全国的にも善戦している方だと思います。
さて、そのいすみ線ですが、金もないし、人も居ない。それなら金も人も出したいやりたい人から集めようと逆転の発想をしました。
なんと、運転士を一般公募したのです。それも、2年間の訓練費700万円は自己負担です。
私もそうですが、子供の頃から憧れ、そして夢見た職業ってあったと思うんです。
少々、仕事にも時間にも余裕が出てきて、もうひと頑張り、別の仕事で・・・。と考えるとき、子供の頃の職業に就けるとなったらどうでしょう。年収ぐらいの投資は考えても不思議ではありません。
もし、商船学校に今からでも入学でき、その先に外国航路の航海士が約束されているのであれば、私とて借金してでも訓練費用は支払いますね。
このいすみ鉄道の知恵はそれだけではありません。
使い古しの枕木を販売する程度はみな考えつくでしょうが、なんと使用している枕木のオーナー制度を構築し、それぞれの枕木には、一言メッセージ入りのマイプレートを取り付けて敷設することができるんようになっています。
まさに自分でバンバンしてますね。
以前、天童市観光物産協会の委託で、天童のイベントや観光を見直す委員になっていたことがあります。
そのとき、天童の人間将棋が槍玉に上がりました。
市役所は「夜のニュース番組のトップを飾れる唯一のイベント」と胸を張っていました。「それだけ有名なイベントなら、いったい、県外からどれだけの客を呼べてるのか数字で示して欲しい」と言ったら返答に窮していました。さらにその予算額を見て、目を疑いました。一同出た言葉が「さすが役所だな~、一般の会社ならとっくに潰れてるわ・・・」でした。
この時の提案したのが、女流名人なんかに差し手をさせるより、この大舞台で人間駒を自由に動かせる差し手の権利を将棋愛好家にオークションさせてはどうかというものでした。
私の知人に話したら、本当にそれができるなら100万円までならはこの場で払う。と言ってました。
人は自分が思い描いている夢実現のためには、コツコツ貯めてきたお金も気持ちよく支払うものなのだとその時感じました。
これこそが、閉塞気味になっている半役所や第3セクター、あるい善意だけで運営されているNPOなどへの大きなヒントだと思います。
いまや行きたい人は、被災地ボランティアへ参加するにもお金を支払ってツアーで行く人も多くいます。
その被災地でも自分でバンバンしています。
大量に送られてきた救援物資のタオル。少しづつ現地では今必要とされている物資は時間の流れとともに変化して来ています。
そこで、もったいないからこのタオルを折って象さんを作ったそうです。
ネーミングは「負けないゾー(象)」。
いいですね~こういう発想。これがまた喜ばれてバンバン売れてると言うから嬉しいですね。原価はゼロで、被災者の方々の少しばかりの自活の糧になっているというからステキな話ですね。