2011年09月28日
Made in Tendo
基本的には、農産物は除きましたが、結構な数がリスティングされたのを覚えています。
木工の街だけに家具や将棋駒はもちろんとして、ジェネリック薬品の数々、うがいで使うイソジン、調味料の七味唐辛子、日本酒、ワイン、醤油、味噌、酢、サラダ油、生麺、乾麺、金属製脚立、数え上げたらキリがありません。
え~、そんなものまで市内で作ってたの??というものも沢山ありました。もしろん、天童が本社だけというわけではりません。
ただ、残念ことに市内ではほとんど流通していない商品も数多くありました。ほとんどが県外へ出荷されていました。市内で売っているものは県外からの逆輸入なんていう製品もありました。
さて、ここですごいMade in Tendo製品を発見しました。
今、話題の太陽光発電システムを天童市内で生産しているところがあったんです。
株式会社エスパワーという会社で、本社は東京ですが、生産の基地は天童市内にあり、10月1日以降は、直販を行うとのこと。商品名はズバリ、さくらんぼの「サン・チェリー・ソーラー」です。
昨日、ご担当の方がわざわざお訪ねいただき、パンフレットむ見て驚きました。
性能も大手国内メーカーに比しても遜色ありません。しかも価格はリーズナブルな山形価格です。
しかも、私を唸らせたのは「雪国仕様」ということでした。積雪1.5mまで耐えうるパネル設計になっているとのこと。さすが山形産です。さらに、本体のメンテナンスは、地場に工場があるだけあって、対応もスムーズとのこと。
この会社は、山形で生産しているだけに、日照傾向まで山形の天候を知り尽くしていました。一言一言、感心しながらお話を伺いました。
これからの注目株である太陽光発電システムですが、韓国や台湾製はその品質レベルにおいても諸外国から認められていますが、割安なものには中国製の粗悪品も含まれていますし、これが市場にも実際出回っています。
そういう状況の中、高品質の国産パネル工場が東北の山形、しかも天童市にあるなんてすごいじゃないですか!
私どもでも、太陽光発電を必要とされる施主様には。こちらの製品を標準としてお勧めしていくつもりです。
2011年09月27日
ホームドア
プラットホームにある、転落防止壁に取り付けられた片引きで腰高の自動ドアのことです。
私は月に一度ぐらいのペースで東京出張がありますが、不思議と必ずと言っていいほど、乗ろうとした路線に人身事故が発生し、遅れや運転見合わせに遭遇します。特にJRが多いように思います。
新幹線が結構な速度で通過するとは言え、山形のローカル線ではなかなか考えられないことです。
いったい、東京のE電(古っ!!)はどんだけ危ねぇんだと思ってしまいます。
実際、「黄色い線の内側を歩いてください」とアナウスされているのに、聞く耳持たずで黄色い線とプラットホームの端の間を軽業師のように歩いている乗降客が大勢居ます。こんだけの人数です。確立的にホームでの接触事故や転落事故も多くなるわけです。
私なぞは、決して人様から恨みを買うようなことはしていないと自負していますが、都内のプラットホームでは、いくら空いていても必ず人の後ろに並びますし、人が居なければホームの真ん中で電車待ちします。それでも、電車が滑り込んでくるときは、チラリと自分の後ろをチェックするのを忘れません。東京は見ず知らずの人でも怖い人、多いですから・・・。
都内でも、新幹線乗り場のように転落防止壁とホームドアが設置されている駅がいくつかあります。新しい駅に多いようです。
なぜ、全駅に設置しないのかと不思議に思っていましたが、一駅で数十億円もかかるのだと新聞に書いてありました。山手線の全駅に設置すると500億円は下らないのだそうです。
ちなみに、この転落防止壁とホームドアを設置した駅では、転落事故や接触事故はゼロだそうです。
統計的には二日に1件の割合で起こっているホームでの人身事故です。これを多いと見るか少ないと見るかでしょうが、死傷したご本人だけでなく、遅れや運休ともなれば、それだけでも利用客それぞれの経済活動に計り知れない損害を及ぼします。
事故による賠償のことを考えたら500億円は決して高くはないと思います。
実際、その安全が確保されるのであれば、運賃を値上げしても構わないと言っている利用客が60%あるそうです。
鉄道ばかりでなく、建物を建築する私どもも、常に気を使っているのは「安全は銭金じゃない!安全は、いかなるものより全てに優先する」ということです。
こと安全に関しては、「もし・・・・していたら」とか「もし・・・していれば」などの過去の仮定は全く役に立たないことだけは確かです。
2011年09月26日
遠い世界
小学校の頃には、ビンに手紙を封印して、酒田の浜から流したこともありました。当時のビンは現代のペットボトルでもなく、蓋も王冠で水密にするのに苦労したのを覚えています。
遠い世界に憧れて、どこかの誰かがこの手紙を読んで、遠い国から手紙が来るんじゃないかと淡い期待を持っていました。ペンパルとも言われるペンフレンドという文通友達が全盛の頃でした。
同じ事を日本国中でやっていたらしく、海洋少年団で浜の清掃奉仕をしているとき、仲間がビンに入って流れ着いた手紙を発見したことがありました。それは内部結露して中が曇って見えない状態になっていました。
でも彼は、湿ってしまった紙を丁寧に開け、文字を読み解き、ちゃんと返事を書いて何度か文通したと言っていました。
漂着に随分と長いこと月日が経っており、相手はすでに高校生だか大学生になっていたらしく、さらに女の子ではなく男の子だったとがっかりしていました。
島国らしい少年少女の夢が詰まった「漂流ビン」ですが、今やパソコンや携帯でのソシアルネットワーク全盛と言うのに、小さい子供たちはいつの時代も同じようなことをするもんなんですね。
鹿児島県の小学校が6年生の卒業記念に、この「漂流ビン」を流したのだそうです。
それが、なんと5年間も大洋を漂い、海流に乗って7000キロ離れたハワイのビーチに打ち上げられ、タイミングよく日本にも滞在したことのある米軍兵士に拾われたのだそうです。
この手紙、私たちが子供の頃に流したものとは違い、なんと日本語のほかに英文でも書かれていたので、拾った軍人が理解できたのだそうです。
確かに私たちの子供時代は、外国へ届けと願いを込めましたが、英文どころか文章は稚拙な日本語です。海外に漂着してもなかなか返事は期待できなかったかもしれません。
現在は海洋汚染や漂着ゴミが問題になっているので、子供たちの記念とは言えあんまりオススメできる行事とは思えませんが、こういうのは夢を膨らまして、こそって流すところにスタンバイミー的な冒険があるのかもしれません。
もっとも今、庄内浜に流れ着く漂着物は、日本語が記されたものよりハングルと中国語が書かれたものがほとんどです。でも、ロシア語で書かれたものや椰子の実なんかもあり、なんでこんなものが???というものも沢山流れ着いています。
庄内浜は、遠い世界の万国博覧会状態です。
是非、機会があったら浜の清掃に汗を流してみてください。結構お宝もあったりして・・・。ただし、不審な漂流物には十分にお気をつけくださいね。ビン入りの硫酸が流れ着いていたなんていうニュースもありましたから・・・。
2011年09月25日
サイバーウォーズ
実害も出ています。実害と言うよりも被弾と言ったほうが、よいのかもしれません。
チョット前までは、戦と言えば弾の数、人の数、そして船の数に飛行機の数とランチェスターの法則よろしく、数の勝負でした。要するに金が物を言う世界でした。いやいや現在もそうです。
ところが、このサイバーウォーズとやらの戦は、金よりは頭脳と技術です。
よって、金がなくとも一人で大国を相手に戦が出来てしまいます。さらにこの頃では、国対国の戦ではなく、ある特定の組織や企業が標的になっています。そして、これを請け負っている輩が沢山いると言われます。なんらかのポリシーを有したり、テロ行為ではなく、ビジネスとして生業を立てているというから恐ろしい限りです。
これは密かに相手のコンピュータに侵入して、データを盗み取ったり、一気に大量のデータを送りつけてサーバーをパンクさせて機能停止に陥れるという、姿無き諜報活動であり、ある意味ではターゲット指定テロと言われるレベルのものです。
このサイバー攻撃の請負業者は競合が激しく、1時間当たり3ドルでも請け負ってくれるとの事。怖いですね~。
他人のクレジットカードの情報も1件3ドルで取引されていると言うから驚きです。
実はつい先週、私の友人が、自店の口座からン千万円という大金を、相手が仕組んだ6つの口座に遠隔操作で振込みされていたという事件を直接聞きました。
それも銀行から来た登録メールアドレス変更通知を不審に思って問い合わせて発覚したのだそうです。最後の1件だけは、振込みが未然に防げたとは言ってましたが、落ち込んでました。
金融機関でも調べてみたそうですが、その支店では彼の事件だけだったそうで、偶然だったのか、はたまた狙われたのかは不明だそうです。
後日、それは金融機関が攻撃されたものではなく、あくまで彼のパソコンが攻撃されたものだということがわかったそうです。彼の会社は上場企業ではなく、家族とパートさん数名でやっている小売店です。
私どもも便利なのでネットバンキングを多用していますが、こういうことがあると、十分気をつけなけらばならないと痛感しました。でも、防御のしようがないのも事実です。できることと言えば、ウィルス検知ソフトのバージョン更新する程度でしょうか・・・。
クレジット系のハッキングやスキミングなどは、金が全てということになりますが、このサイバー攻撃、標的はネット回線が繋がっている環境ならどこでも24時間攻撃の危険に晒されていると言うことです。つまりは全ての組織、施設が地球の裏側からでも攻撃可能と言うことです。
原発にテロ機が突っ込んだら・・・。ミサイルが打ち込まれたら・・・。
そんな大それたことを危惧するよりも、知らない間に原発の全コントロールシステムが突然停止したら・・・・。それも国内全ての原発が同時に・・・。メルトダウンなんていってる場合ではなくなります。
その緊急事態に対応し指揮する政府の情報システムも突然停止したら・・・。自衛隊の・・・警察の・・・
さらには、携帯電話通話網の・・・・
これは単なる映画のお話ではなくなります。十分ありえるお話だと思います。
しかも、頭脳と技術さえあれば、実際の武力を行使するよりはるかに安上がりです。
地獄の軍団ショッカーではありませんが、悪の軍団が世界制覇するには、サイバー攻撃が最も有効なのかもしれません。だって、相手が軍事費をつぎ込んで開発し配備した武器を、こちら側から遠隔操作で自在に使えるのですから・・・。
こういうことがゲーム感覚で行われないことだけを祈るばかりです。
と言う事で、やっぱりお金は箪笥預金ですかね~。いやいや現物の金かな~。現物ならいくらハッカーでも回線通じては持って行けまい・・・。
そう考えると、デジタルよりアナログの方が人が介在する分だけ、何かと安全なのかもしれませんね。
2011年09月24日
自然災害と人災
確かにそうかもしれません。学識者が警鐘を鳴らし、再三に渡り提言していたにもかかわらず、「そこまで心配せずとも大丈夫だろう・・・」で、一旦事が起きてしまっつたら「想定外でした」では被災者のみならず誰もが納得できないのも当然です。
ましてや現場が「今すぐやらなければ・・・」と言っているのに、「トップの決断が・・・」などと言うのはも論外です。
さて、それではここのところ各地に被害をもたらすゲリラ豪雨や台風の頻発、はたまた猛暑はどうでしょう。
これも自然災害の一種であることは間違いはないでしょうし、その後の対策や対応が後手に回ると人災だと騒がれます。
でも、これらは人災の人災だと思うのです。
信じがたい量のゲリラ豪雨が日本を襲うかと思えば、かたや全く雨が降らなくなって干ばつの被害が相次いでいます。これは日本的な規模で見るのではなく世界的な規模で見ると一目瞭然です。
これらはここ数年内に頻発している出来事で、現在進行形です。
確かに、人々は目の前で起こっている災難に目を奪われがちです。しかし、それらを引き起こしているのは自然現象とばかりは言っておられないのではないかと思います。
ゲリラ豪雨、台風の頻発、猛暑、干ばつと地球温暖化との因果関係は科学的に、そして完全に立証されたわけではありません。でも、全く無関係とは断定できないというのが現状だそうです。
もし、今世界中に起こっている異常な自然現象が私たちの無関心やルーズから引き起こされたものだったとしたら、人災どころか自業自得と言わざるを得ません。
私どもは建築の仕事をしています。自然から頂戴するものは木材だけで、あとは加工された新建材だからさほど温暖化には影響は・・・・・などとは言っていられません。その新建材を製造する段階で、あるいは現場から出る産業廃棄物を処理する段階で、どのような影響を自然界に及ぼしているのか正直かわかりません。
これからは、国が旗振りするしないに関わらず、省エネ住宅を推進するのは当然として、業界業種そのものが自然界にどのような影響を及ぼしているのかを深く考えねばならないように思います。
「自然にやさしい家造り」というキーフレーズは使い古された感すらありますが、もう一度この言葉の意味を考える最後のチャンスではないかと思っています。
2011年09月23日
一物五価
学生時代の経済学原論で、一物一価の法則というのが出てきました。
完全競争の世界では物の値段は全て同一の価格になるよう収斂されるというものです。原理としては理解できますが、現実社会ではありえない話です。これではスーパーマーケットや量販店、ディスカウンターなどの業種は存在そのものが否定されてしまいます。
それでは、土地はどうでしょうか。
土地は絶対的商品であり、世界中探しても決して二つと同じものがない貴重性と差別化されている世にも珍しい商品であり、最も原始的な商品でもあります。
ただしこの土地なる商品、東京だろうが山形だろうがニューヨークだろうが、元を正せば空気と同じくタダでした。持ち主は個人でも法人でも国家でもない「地球」でしたから・・・。
それがいつしか所有が認められるようになり、やり取りが出来るようになって対価がつくようになったわけです。
ですから、本来は相場なんてありません。持ち主の状況により対価は変動します。急いで処分しなければならない売り手は、ぐっと対価を下げますし、手放さなくともいい土地を望まれれば、言い値が対価となって高くなります。
ただ、これをやっていたのでは、公平かつ機能的に、そして安定的に税金を徴収することが出来なくなります。そこで、役所や国がその土地の価格の目安を決めて発表し、これが目安となって実勢取引価格が形成されるようになっています。これを業界では相場などと呼んでいます。
こういういくつもの価格があり、土地は一物五価と言われています。
その五種類の価格とは、時価(市場実勢価格)、基準地価、公示価格、路線価、固定資産税評価です。左から順に実際に売買されている取引価格あるいはそれに近い順での価格と言われます。
基準地価は、ほぼ時価に近いですし、基準地価と公示価格はほぼ同じレベルです。そして、公示価格は、路線価の1.25倍、また固定資産税価は路線価の約87%程度と言われます。
さて、21日に一斉に発表されたのがこの基準価格です。
山形県内の住宅地の基準価格は対前年マイナス4%で、天童は県内最下落に入りマイナス約5%となりました。
なかなか下げ止りません。新たに芳賀タウンが分譲開始されますが、これも市場価格に影響します。新しく便利な分譲地なのに、土地価格が近隣地区より割安なら、当然右習いになりますし、それを助長します。
自分の土地の現在値は売るつもりがないのであれば、知ることもないでしょうが、買ったときよりも安い価値のものを有していることは事実でしょう。12年前がピークでしたから、現在はそのときの68%の価格になっていると言うことです。
ただ、住宅ローンはすでに借りてしまっているので、金融機関にしてみれば担保相当の価値がなくなっているのかもしれませんが、よほどのことがない限り追加で担保をよこせとは言いません。
なぜなら始めから実勢価格で担保評価しているわけではないからです。それでも12年前に住宅ローンを借りた人は、すでに3割も土地価格が目減りしているわけですから、担保を取っている方でもそろそろヒヤヒヤものでしょう。
でも、いくら土地は元々タダだったとは言え、まっ逆さまにゼロ円に向かうわけではありません。
なぜなら、需要と供給のバランスで、土地は無尽蔵に生産できる商品ではないからです。さらに言うなら、自分の希望の条件に合う土地は、非常に少ないからです。
条件のいい土地から、オークションのように値段が下がってきたら、他者に買われる前に手を挙げる人が出てくるからです。だいたいにして、そんなに安くしか売れないのなら、売り急いでいるのでなければ、土地を売りに出す人も少なくなり、希少性が復活するというシーソーゲームのようなものです。
ただ、例外はあります。津波で壊滅的な打撃を受けた海岸近くの平坦地や原発で避難地区になっている地域の土地価格は、現状として価格をつけるのも困難と言わざるを得ません。
いずれにしても、山形の土地は向こう数年は買い時といって間違いないでしょう。でも、土地が安くなるのを待っている間も、無駄な家賃を、大家さんのために払い続けなければならないことをお忘れなく。
2011年09月22日
補正予算次々
リフォームへの効果が出過ぎて、グラスウールなどの断熱材不足に発展してしまい、新築住宅建築に影響を及ぼすほどでした。
ただ、こういう時限ものは予算が底をついたらそれでおしまいです。
また、始まらないかな~、と思ってましたら、9月16日に前田武志国土交通相が閣議後の会見で話した内容によると、かねてから復活させる方針を示していた住宅エコポイント制度について、2011年度第3次補正予算の要求項目に盛り込まれたとのことです。
内容としては7月末まで実施されていたものとほとんど似通っていますが、一部下記の点が異なるようです。
○リフォーム時のエコポイントは上限30万ポイントですが、被災地を除く 新築については、上限を15万ポイントに半減
○耐震改修を行った場合にはポイントを上乗せする見通し
また、高性能住宅は10年間、固定金利から1%割引と言う大サービスで飛躍的に新築住宅需要を伸ばしたフラット35Sの金利優遇ですが、これも時限で9月30日本申し込み分までとなっています。
でも、この金利優遇措置の復活に関する記事なども新聞に掲載されています。
3次補正予算は、住宅を建てたいとお考えの方々には、非常に大きな弾みをつけてくれるボーナスが大いに期待できそうです。住生活産業に携わる私どもにとっても注目ポイントが非常に多いものとなりそうです。
ただ、心配なのはこれで弾みがついて、建築棟数が底上げされると、またまた建材不足や職人不足が逼迫してくるということ。
正直なところ、痛し痒しと言ったところですね~。
2011年09月20日
流れが変わった?
私どもも、建物を建てたくともこれらの資材、建材が不足し、完成が一月遅れなんてことがままありました。
ところが、またまた問題が出てきました。
今度は足場が足りないのです。さらに外壁張り職人、もひとつオマケにクロス張り職人、大工も足りません。やっとこさ依頼しても直前でドタキャンの状態です。
被災地優先ということであれば、しょうがない、我慢のしどころとじっと耐えていましが、どうも被災地へ流れているからばかりではないようです。
県内の建築、リフォームラッシュが発生し、そこへ人手も足場も向かっていることも原因の一つということが分かりました。
あれだけ震災で購買意欲は激減と思われていたのに、どうしたことでしょうか。
平時ですらこのようなことはありませんでした。
まるで、建築業界バブルです。みんな、いつかは消えてなくなるだろうと思いながらも「すいませ~ん、注文一杯で受けられませ~ん」と言っています。1年前は想像できなかった、いやいや半年前でも想像できなかった信じがたい状況です。
それが証拠に、7月度の持ち家の全国着工棟数は対前年比19%アップです。
東北でマイナスに転じたのは福島だけで、復興バブルの宮城と岩手も対前年よりアップしていますし、青森、秋田、山形も同様です。山形に至っては、在来工法が45%アップ、2×4工法は82%アップです。
はっきり言って、山形は建築バブル状態です。
私どもでもここのところ4週連続で内覧会を開催していますが、不安定な将来なんてどこ吹く風で、お客様もこれまで以上においでになります。
ただ、ご契約いただいても着工は順番待ちと言った状態です。
外壁工事は内部の大工工事とリンクしませんので内部の仕事は進められますし、内装クロス工事は最後の最後です。
でも、両工事とも、それが終わらないと引渡しはいつまでもできませんし、第一、足場がなければ、屋根も葺けなければ外壁すら張れません。
中国のように竹で足場を組もうかという議論まで真剣に行われています。
震災の影響を受けていない関東、関西、九州ならいざしらず、「がんばれ東北!!」と応援されるようなこの東北で建築バブルです。
何かの流れが、どこかで変わったようです。
業界全体で「ありえねぇだろ・・・・」と連発してますが、下請け業者さんは、笑いを堪えながらの弁でしょう。でもお客様と直接的に対応している元請業者は、苦虫をつぶしたような表情です。
以前も書きましたが、新築やりフォームは伝染します。工事現場を見ると、伝染病のようにその町内で連続的に工事が受注されるというジンクスがあります。
そうなると、またまた負のスパイラルが助長されます。
こんなこといつまで続くのか、ため息さえ出てしまいます。
去年は仕事がなくて、青息吐息だった建築業者がゴロゴロあったのに・・・。
2011年09月13日
節電意識
知らず知らずのうちに習慣化しし、知識もついてきました。
我が家ではこの夏、太陽光発電パネルを設置しました。屋根が広くないので3.13kw/hしか載せられませんでしたが、ちゃんと毎日働いてくれています。
太陽光発電もよかったのですが、現在の発電量や売電力量、買電力量、消費電力量などの状況を示すカラーモニターが興味のきっかけを作ってくれました。
コンセントを抜いたり、スイッチを入れたりして、消費電力量が数値で表示されるので、自然と節電を行うようになります。面白いですね。お子さんが居られる家庭では、お子さんが面白がり、率先してスイッチを切り、コンセントを抜くようになるのだそうです。
さて、ダイキン工業が面白いアンケートを実施したそうです。「節電の夏を過ごして変わったもの、変わらなかったもの」をテーマにしたものです。
この結果から、節電対策による厳しい夏を過ごした後でも、人々は今後の節電に対しても高い意識を持続していることがわかったそうです。
5月にも同様のアンケートをしたそうですが、その時点では、電力不足に対する危機意識が高く、9割の人が「今夏は節電に意欲的に取り組みたい」と回答したそうです。
調査の企画段階では、「節電対策による厳しい夏を過ごした後では、節電意識がトーンダウンする可能性がある」と予想したそうなのですが、「今年に限らず、今後も意識して節電したい」と回答した人は、5月の調査では81.6%で、今回の調査でも84.3%と高水準を維持されており、節電が一過性の緊急対策ではなく、日常的に意識すべきものとして定着しつつある傾向があると分析されています。
また、夏の避暑対策に対する意識や考えの変化については、全体で41.8%の人が「変わった」と回答。避暑対策としても、昔ながらの知恵・工夫である打ち水・すだれや、対策グッズの活用など、避暑対策が多様化する傾向がみられたとのことです。
こんな鈍感な私でも節電を意識した夏でしたから、このアンケート結果も頷けます。
さらに私は、前回書いた「蓄電池」を試してみようと思います。幸い開発元でモニターを募集していましたので、さっそくお願いしました。これまでは100Vの供給電池しかありませんでしたが、この蓄電池は100Vと200Vの両方を供給できるオール電化対応のスグレモノです。
数ヶ月データを取って、ご報告するようにします。
2011年09月11日
秘密の返済法
ボーナス払いを設定するのはこの金利安い時代はオススメしませんが、月々の支払いはいたしかたありません。でも、その分は元々アパートの大家さんに払っていた分を銀行に払っているのですから、さほど生活支出が変化すようなことはありません。
最近では、銀行でも事故率の低い安住宅ローン客の分捕り合戦が熾烈を極めています。
銀行カウンターでは、表示された金利より低い金利設定を交渉している姿もちらほら見受けられます。
ここのところ、そこまでやるかの商品も出て来ています。今ある車のローンや学士ローンなどは、住宅ローンに合算OKというものです。3.5%程度で借りていたこれらのローンを2%そこそこの35年ローンに組み込んでくれるというから、スゴイ!!の一言です。
35年の住宅ローンだと、フラット35などの固定金利2%程度なら、月々の返済は、100万円当たり訳3,300円程度です。2,000万円の融資なら、20倍の66,000円という事になります。どうです?家賃並というのはウソではないでしょ。
金利が安いですから、なるべく長く借りた方が正解です。しかも固定金利で・・・。
さて、ここからが本題です。
思い切って、住宅ローンをあと230万円多く借りるのです。返済は上の式を使えば、月々7,590円多く支払わねばなりません。でも、これを投資と考えてはどうでしょう。
投資先は、発電と蓄電です。
太陽光発電パネルと蓄電池を合わせ、さらに補助金を受けると合計230万円。
太陽光発電で発電した電力は、家庭で使用して余った電力を各電力会社が1kw/hあたり43円で買い取ってくれます。深夜電力を利用する「やりくりナイト」では昼に買う電力は1kw/hあたり約27円、23時~7時までは深夜電力約8.5円です。
この8.5円の安い電力を蓄電池にたっぷり溜めるのです。そして、27円と高くなる7時以降にここから放電して、家庭内の電力を賄うというわけです。
そうすれば、太陽光発電で発電した電力は、家庭内で消費されず、そのままほとんど全部43円で買い取ってもらえるというわけです。
これは違法でも何でもないことは電力会社に確認済みです。でも、溜めた安い電力を売ってしまっては違法です。あくまでもスイッチを切り替えて家庭内で消費することが条件です。
これにより、差益が発生するはずです。
それは追加融資分の月々払い7,590円を相殺して余りあるぐらいの差益のはずです。
じっくり計算すると・・・・ウホウホの金額になるから面白いです。
その差益を使ってしまうのではなく、返済に回すようにすれば、結果的に月々払いが少なくなります。
どうですか?
これが秘密の返済法です。でも、電気屋で売ってるような100年に一度使えればいい非常用蓄電池レベルでは役に立ちません。せいぜい、省電力対応テレビの電力を賄える程度です。あくまでも毎日蓄電放電を繰り返すことができるものが必要です。
この秘策を詳しく知りたい方は、是非ご来社の程。
こそっと教えますよ・・・。
でも、ウチから太陽光発電と蓄電池買ってね!!
2011年09月10日
新しい販売方法
お家もコミコミ価格全盛です。
とは言え、どこまでがコミコミ、あるいは何がコミコミなのかが問題です。
最後の最後で「お客さ~ん、そこまでコミコミなわけないじゃないですか~」なんて言われたらたまりません。生涯で一番高い買い物してるんですから。
さてさて、その住宅業界のコミコミというのは、それだけ建物には付帯する工事やオプションが多いという証のようなものです。それを全てコミコミという意味の価格設定が、住宅業界のコミコミです。これと対する言葉がよく広告に記されている格安な「建物本体価格」なるものです。
忘れてならないのが、このコミコミの建物価格に土地代金を合わせれば、最終予算が出るのかといえば、さにあらず。その他に諸経費というものがかかります。10万、20万ではありません。百万単位でかかってきます。
契約書の印紙代から始まって、登記費用、ローン保証料、火災保険、不動産取得税、上下水道分岐料、地盤補強費用、さらにカーテン代などなど合計していったら、あっと言う間にウン百万円になります。
これを全部合計した金額が総予算です。
これを見据えた上で、住宅ローンを組み、月々の返済計画を立てないと、月々家賃並みは夢と消えてしまいます。
そこで、私どもでは新たに「もう、これ以上出費はない。これ以上お金はいただきません。」という総予算価格設定を提示することにしました。
そしてオプションを積み増しして行くのではなく、不要なものは逆にそこからどんどん削減していくと言う方法をとることにしました。
ここから生まれたのが「全てコミコミの家・15パック」の最高総額1500万円までという商品です。
そして、その1500万円に何が含まれているのかを、実物で見れるように東北で始めての店舗の2階に2階建てモデルハウスを作りました。
そして、ショールームやコンセプトギャラリーを併設することによって、新築から中古住宅、再生リノベーション、リフォーム、競売物件や土地情報、耐震補強、住宅ローン申し込み、損保申し込みまで、住まいのことは、全てここ一箇所で済んでしまうワンストップの「お住まい情報パーク」としました。
これが、私どもの「ウソをつかない・約束を守る」という経営方針の具現化、見える化の第一歩です。
この新しい住宅の販売方法が受け入れられるか否か。
私は受け入れられると信じています。
そしてそして、今日オープンしました。
大通りへの超巨大看板デス。
この言葉が全てを表しています。
夜にも不思議な建物の2階に2階建てのモデルルームです。
延べ床面積こそ通常の1/2の15坪ですが、使用している建材や設備機器は標準仕様のホンモノです。
私ども住宅への「思い」や住まいをお得にゲットできる3つの秘策を公開しています。
コンパクトハウスに適した小ぶりで手ごろな土地の情報量は、地域一です。
2011年09月03日
具体的要件
この責任範疇の具体的要件が、7月21日最高裁によって示されました。
だからと言って、生涯で最も高価な買い物をして下さった施主の皆さんと一線を引こうなどとは思ってません。
ただ、建物の請負契約は、あくまで相対の対等の契約であったはずですが、お金を出す方が強い立場で、もらう方が弱い立場になってしまっているのが、実状です。
よって、小さなクレームも大切にご対応せねばなりませんし、10年間は隠れた欠陥について保証する義務を負っています。
ただ、今回の判決は、隠れた欠陥のみならず、欠陥住宅についてです。
また、その欠陥についてどこまでが、設計者や施工者の賠償責任範疇なのかという具体的要件が明確になりました。
建築基準法を無視したり、今すぐ命に関わるような欠陥や、放っておいたら将来的に人身被害に発展するような欠陥は、当然賠償責任が発生するとしています。これは当然といえば当然です。
でも、その一方で損害賠償の対象とはならない程度を示しています。
それは「建物の美観や居住環境の快適さを損なうに留まる程度の欠陥は、賠償の対象にならない」としました。
実務面で、これを定規で引いたように、そのまま適用することは難しいとは思いますが、これまでお互いが、どうもはっきりせず、感情だけでギクシャクしていた部分が霧が晴れたようにきっちり明確になったことは、設計者や施工者は言うに及ばず、欠陥住宅の被害者救済にはつながるのではないでしょうか。
2011年09月02日
意外な結果
コンサル会社や調査会社の統計資料ではなく、税金を使ったデータもたまには役立ちます。国土交通省が5年に一度集計している「住生活総合調査」もそれです。最新のものは平成20年度のものです。
ご当地天童もそうなのですが、行政の勝手な思い込みか、あるいは市民の声と称するアンケート?のデータをもとに、これでもかというぐらい街の景観やまち並に税金を投入します。
お陰で、会社近辺は、脈略もなく真新しい「蔵のある街」に変身しましたし、街路樹は手間隙のかかる「松」になりました。
さらに、良好な住環境を確保するためと称して地区計画を乱用し、土地の60坪制限や70坪制限をかけてしまいました。このため、いくら土地の坪単価が下がっても、小さな土地で十分と思っている若いファミリー層が、買えない土地金額になってしまっています。
いったいぜんたい、どれだけの住民が「美しい街づくりやまち並」を優先するというのでしょうか。
そこへ、この国交省のデータが飛び出しました。行政の担当者もビックリしたことでしょう。
そこへは「住まいにおいて、重要だと思わない点」という質問項目の回答データがありました。
驚くべきことに第二位に「まちなみや景観」が上がっていました。
やっぱりな~という感想です。
そして第一位は「親や親戚との住宅との距離」でした。
若い人たちは、親は友達感覚で「お父さんお母さん、だ~い好き!!」という別のデータがあっただけに、これにはビックリしました。
案外、親しきなかにも実は一線を引いていたいという願望があるのかも知れませんし、ゆくゆくは同居しなければならないのだから、今ぐらいは干渉しないでね・・・というのかもしれません。
そして逆に「重要だと思う点」のベスト3には「安全・安心」というキーワードでくくれる自然災害への安全性やや治安への安心などが入っています。
「重要だと思わない点」は私どもつくり手としてはどうすることもできませんが、「重要だと思う点」は100%とは言えずとも、何とか解消して差し上げることはできるように思います。
私にも一人息子がおり、何の仕事に就くかは別にしても、老後を考えると、せめて同じ市内に住んでくれたらな~なんて思ってましたが、どうも向こうサイドはそうでもないのかもしれませんね。
膨大なページ数ですが、そのデータは下記にあります。52ページあたりに問題のデータが載っています。もし興味があれば、ご覧になってみてください。
http://www.mlit.go.jp/common/000132799.pd
2011年09月01日
富士のお山
海外からの帰路帰、飛行機の窓から富士山が見えると、あ~、帰ってきた~という何とも言えない郷愁が沸きます。
でも、恥ずかしながら私は馬鹿です。
昔から「富士登山、一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」という言い伝えがあります。
私は一度も頂を極めたことがありません。でも近くまでは何回か行った事があります。
これまではあまりに近くに行き過ぎて、全景を見ることすらできませんでしたが、今回はこれほど綺麗に見えていいの????というぐらい見えました。
それも、旅行やレジャーではなく、大真面目な耐震補強研修参加の折に、その研修所の窓からの眺めでした。
ご丁寧に、ここには高倍率の望遠鏡が設置されており、山肌を登る登山客まで見ることができました。
照明で照らされていたのか、登山者のヘッドランプの光なのかはわかりませんが、ジグザグに登山道が夜になっても光っていました。
弾丸登山なら、山形を朝一番の新幹線で出発し、翌日の最終新幹線で帰れるということですし、馬鹿にならないためにも日本人として一度は登らねばならないお山だと思いました。
でも、あれだけの標高です。今から来年に向けてトレーニングが必要なようです。
なにしろ、8合目あたりでリタイアする人の多さも凄いのだそうです。
今回は、富士山づくしで、ナンバープレートも富士山でしたし、昼食の揚げ焼きそばも雪に見立てた白ネギが載った「フジヤマ焼きそば」でした。
この富士山ナンバープレートは、案の定「富士山 3776」や「富士山 223」、「富士山 2255」が人気だとか。数字の意味や語呂合わせは、分かりますよね?
まさに絵に描いたような・・・とはこのことです。朝、窓を開けてビックリしました。
これが有名なご当地ナンバー「富士山」です。
すごいでしょ・・・。でも、これならパクって、天童舞鶴山をモチーフに、四季折々の焼きそばができそうです。