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バリューの親方
バリューの親方
私は天童に住んでいますが、出身は酒田です。
で、どんなオヤジだかと言うと・・・・
こんなオヤジなんです。詳しくは、http://www.value-c.jp/outline.html

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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2011年10月15日

いまさらの仁義

 山形は空前の新築、リフォームブーム、さらに被災地の復興と相まって、職人が足りません

特に大工は、ガソリン代別途支給で、仙台では昨日今日大工になった?輩まで手間賃(日当)2万円で雇われていると聞きます。さらに3現場掛け持ちです。つまり、量的にも3倍稼げるということです。

 通常、山形あたりでは、せいぜい手間賃は1人工14,000円計算です。駆け出しの大工なら1万円なんていうのはざらです。一人前の大工も1,2000円で頼んでいるところも知っています。

ただ、これも決められているものではなく、あくまで相場です。冬場になって仕事がない時期などは、一人前の大工だって、1万円になることもあります。そこへもってきてこの特需です。売り手市場と言うわけです。

 それでも、こういう特需に舞い上がらず、地道に地元で通常通り仕事をこなしている大工も大勢おります。お蔭様で弊社で依頼する大工にもこういう意気に感じてくれる方々もおりますが、何人かは、依頼していた現場もすっぽかして、仙台に行ったまま帰らず、稼ぎまくっている輩もおります。

 人は、こういう時にこそ本性を見られます
震災直後のガソリン不足のパニック状態時、便乗値上げをしたり高飛車な対応のまずさが後を引き、平時になって全く客が入らなくなったスタンドも沢山あります。つぶれたスタンドも知っています。

 稼げるときにに稼ぐのは悪いことではありません。しかし、約束を反故にして、突然、手間賃の高いほうに流れていくというのはどう考えても仁義に悖ると思うのです。第一、手間賃を頂く源であり、完成を待ち望んでいるお客さんが迷惑します。

 もちろん、平時になった折には、どんだけ頭を下げてきても、こういう輩はもう、相手にされませんし、依頼する元請もいないでしょう。こういうことは業界ですぐに評判が立つものです。掟破りの流れ大工の行く末は、想像を絶する艱難辛苦が待ち受けています。「お手ては一人前でも、心は半人前」と言われる輩です。
それを知ってか知らずか、仙台あたりでは今日も復興の槌音が響いていることでしょう。

 被災された方々から口をついて出る、日本人特有の「私たちよりもっと大変な方々が居る。我慢しなければ・・・」という情け深い心は美しい。しかし、こと、建築業界やそのお客様のことを考えると、あながち被災者ばかりが被害者ではないとも思えます。私たちも十分その被害をシェアしています。

 建築業界はバブルなどと言われてはいますが、建材も資材も足場も職人もすべてが売り手市場状態で、原価を押し上げ、工期は遅れ、資金繰りに窮して倒産の憂き目に会った工務店もあります。
それでも、被災地優先、被災地優先と「武士は食わねど高楊枝」と今日もじっと我慢しています。  


Posted by バリューの親方 at 10:41