2012年02月01日
ツララと性能の関係
つらら(氷柱) の性能ではありません。
あのツララ、実は住宅の性能バロメーターと言われています。
聞けば、もっともだな~と思えるお話です。
雪のない地域の方はあまり屋根の上に雪がモッコリという光景はテレビなどでしか見た事がないと思いますが、私どもの山形県は、新潟県とまでは言わずとも、大層な雪が降り積もっています。
村山地方の北部や最上地方などに行けば、屋根の上の積雪は、1mをとっくに越している家も沢山あります。
でも、近所の民家の屋根をよく見てみると、軒先からツララが下がっている家と、下がっていない家があることがわかります。雪留めがついておらず、急勾配の屋根は、雪が滑り落ちますので、ツララはできません。
敷地面積が小さく、屋根からの雪を滑り落とすことの出来ない家は、雪止めをつけていますから、屋根の上に雪が堆積することになります。陸屋根と言われる平らな無落雪構造の屋根も同様です。
こういう家がツララが出来たり、できなかったりしているというわけです。
ツララのできる原理はいたって簡単。
屋根と積雪底面の接する境界面が、屋根に伝わった室内の熱気で融かされ、それが軒先に伝って行って、少しずつ成長したものです。この「屋内の熱が伝わって」というところがキーワードです。
通常、二階建ての場合、外壁面を始め二階天井裏にも、厚く断熱材が入れられており、さらに気密性を保つために、気密シートを張ったりしています。つまり、屋内の暖房で得た暖気を、できるだけ屋内に留めておこうというものです。これが高断熱・高気密と言われる性能です。もちろん、計画的に換気できるように設計はされています。
昔の家を始めとする断熱性能や気密性能の低い家は、暖気は軽くなり二階天井に集ります。その暖気はやがて天井裏に集り、やがて屋根裏に集り、その熱が屋根表面に伝わって、雪との境界面を解かすということです。
もう、おわかりですね。
ツララが軒全体に長くできる家は、連続的にそれが起こっていると言うことですから、断熱性能や気密性能が低めということです。特に陽の当たりにくい北側の軒にできやすくなります。
断熱材や気密がほとんど考慮されていない大型量販店や工場、昔ながらの茅葺の民家の屋根には、信じられない大きさのツララがさがっているでしょ。
ただ、例外としては、軒先に金網状の「雪止めストップ」をつけていると金網の下を外気が通り、ここを解かす作用があるので、ツララができることはあるようです。
いずれにしても、気密や断熱の性能アップはやり始めるとほとんどマニアックになるほどキリがありません。しかもやればやるだけお金もドンドンアップします。今風の新築住宅なら、暖房しても寒くて居られないなんていう家は少ないと思います。それだけ断熱や気密の技術がそれ相応に向上しているということです。
真冬でも家の中で半袖着てるとか、常に春先のようなポカポカというわけには行かないかもしれませんが、ある程度の室温で適度な湿度が保たれているのであれば、それはそれで十分なのではないかと思います。
そうでないと体が鈍ってしまいます。
人間は元からして寒さに耐えうるような肉体的構造になっているそうです。それよりも断熱や気密で注意しなければならないのは、夏場の暑さ対策や涼しさ対策です。人間の肉体的構造は、逆に暑さには極めて弱いそうです。これは東京大学の有名な建築学の先生も言っておられました。
< P R >
頭金ゼロ、ボーナス払いゼロ、月々家賃並みの返済で、20代からの土地付き新築一戸建てマイホーム。
山形県内の山形市、天童市、東根市、寒河江市で、夢実現のお手伝い。
アパート脱出応援団のバリューハウスです。
もちろん土地から中古住宅、賃貸まで不動産全般の業務に対応できます。
あのツララ、実は住宅の性能バロメーターと言われています。
聞けば、もっともだな~と思えるお話です。
雪のない地域の方はあまり屋根の上に雪がモッコリという光景はテレビなどでしか見た事がないと思いますが、私どもの山形県は、新潟県とまでは言わずとも、大層な雪が降り積もっています。
村山地方の北部や最上地方などに行けば、屋根の上の積雪は、1mをとっくに越している家も沢山あります。
でも、近所の民家の屋根をよく見てみると、軒先からツララが下がっている家と、下がっていない家があることがわかります。雪留めがついておらず、急勾配の屋根は、雪が滑り落ちますので、ツララはできません。
敷地面積が小さく、屋根からの雪を滑り落とすことの出来ない家は、雪止めをつけていますから、屋根の上に雪が堆積することになります。陸屋根と言われる平らな無落雪構造の屋根も同様です。
こういう家がツララが出来たり、できなかったりしているというわけです。
ツララのできる原理はいたって簡単。
屋根と積雪底面の接する境界面が、屋根に伝わった室内の熱気で融かされ、それが軒先に伝って行って、少しずつ成長したものです。この「屋内の熱が伝わって」というところがキーワードです。
通常、二階建ての場合、外壁面を始め二階天井裏にも、厚く断熱材が入れられており、さらに気密性を保つために、気密シートを張ったりしています。つまり、屋内の暖房で得た暖気を、できるだけ屋内に留めておこうというものです。これが高断熱・高気密と言われる性能です。もちろん、計画的に換気できるように設計はされています。
昔の家を始めとする断熱性能や気密性能の低い家は、暖気は軽くなり二階天井に集ります。その暖気はやがて天井裏に集り、やがて屋根裏に集り、その熱が屋根表面に伝わって、雪との境界面を解かすということです。
もう、おわかりですね。
ツララが軒全体に長くできる家は、連続的にそれが起こっていると言うことですから、断熱性能や気密性能が低めということです。特に陽の当たりにくい北側の軒にできやすくなります。
断熱材や気密がほとんど考慮されていない大型量販店や工場、昔ながらの茅葺の民家の屋根には、信じられない大きさのツララがさがっているでしょ。
ただ、例外としては、軒先に金網状の「雪止めストップ」をつけていると金網の下を外気が通り、ここを解かす作用があるので、ツララができることはあるようです。
いずれにしても、気密や断熱の性能アップはやり始めるとほとんどマニアックになるほどキリがありません。しかもやればやるだけお金もドンドンアップします。今風の新築住宅なら、暖房しても寒くて居られないなんていう家は少ないと思います。それだけ断熱や気密の技術がそれ相応に向上しているということです。
真冬でも家の中で半袖着てるとか、常に春先のようなポカポカというわけには行かないかもしれませんが、ある程度の室温で適度な湿度が保たれているのであれば、それはそれで十分なのではないかと思います。
そうでないと体が鈍ってしまいます。
人間は元からして寒さに耐えうるような肉体的構造になっているそうです。それよりも断熱や気密で注意しなければならないのは、夏場の暑さ対策や涼しさ対策です。人間の肉体的構造は、逆に暑さには極めて弱いそうです。これは東京大学の有名な建築学の先生も言っておられました。
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頭金ゼロ、ボーナス払いゼロ、月々家賃並みの返済で、20代からの土地付き新築一戸建てマイホーム。
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Posted by バリューの親方 at
13:31