2012年10月16日
人との距離感
「君子の交わり淡きこと水の如し」という中国の古典にあります。
物事をわきまえた人の付き合いと言うものは、お互いにその心を知っているが故に、べたべたせずとも通じ合い、さらりとした付き合いで、長く続くものだと解釈するのでしょうが、私は聖人君子でもないので、そうも行きません。
仕事上や趣味の世界と複数の友人知人のチャンネルを持っていると、久しぶりに会う方々も多くなります。
たいがいは、「やあやあ、お久しぶり。元気でしたか?その後どうされておられたんです?」という互いの近況を報告し合い、そこへまた、久々に会う顔ぶれが登場して、またまた同様の会話となることもあままります。
ところがこのごろ、この会話に変化が出てきました。
「おお、久しぶり」ここまでは一緒ですが、「こないだ、あそこへ行ったんだって?」「お子さんの運動会なかなかの力走だったね」「昨日の昼飯はあそこのラーメン屋だったんだろう?オレもよく行くんだ」などなど。
ほとんど会っていないのに、その人の日常が透けて見えるような会話です。
いわゆるFB友達と言われるFaceBookを通じた情報網です。
これはパソコンだけでなく、スマートフォンやipadなどからも、送受信が可能です。しかも海外からでもです。つまり、瞬時に世界中の友達の日常が手に取るように分かると言うわけです。
私などは、家内も息子も「お友達」になっていますので、オヤジがどこで何をしているのか、はたまた何をしていたのかまでちゃんと把握されています。しかも設定さえされていれば、GPS機能が自動的に働いて、どこに居たのかまで記録されることになります。
ある意味でプライバシーも何もなくなってしまった感があります。
さらに恐ろしいことに、これらの個人の活動データや登録した個人データ、その友達の交友関係や相関図、趣味趣向まですべてFaceBook社に筒抜けになっていると言うことです。
まったくもって、タダで便利なものはその代償が恐ろしく高いものにつくものです。
私の知人は、このソーシャルネットワークを活用して、海外に住む初恋の人を見つけ出したとか。
ものは使いようですね。
ちなみに、私の母校のヨット部では、FaceBookをOB向けの掲示板代わりに使っており、現役部員のレースでの活躍ぶりを海上から実況さながらに、日本中のOBにリアルタイムで伝えています。
ちょっと前までは、登録されたメルアドで一斉同報でもかけなければ、到底ムリだったことが、今では、動画までついて、リアルタイムに伝達できます。
いやはや凄い時代になりました。まさに、人との距離感が変わってきた感をヒシヒシと感じています。
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Posted by バリューの親方 at
03:19