2011年02月18日
RINGO
りんご、リンゴ、林檎
書く文字によってイメージが全然違いますよね。
私は東北六県の中で、青森が何故かしら好きです。
閉ざされた中に不思議な新しさがある街です。しかもそれが県内に点在しています。
青森新幹線も開通し、今日日青森が脚光を浴びています。脚光を浴び、本当は誰にも教えたくなかった穴場が思いっきりメディアで取り上げられ、一気に有名になってしまうのは、どこか彼女を誰かに取られた感があって、このごろあまりいい気がしません。
でも、青森は行くたびに新たな発見があり、感激するとともに一喜一憂します。
先日、北海道の帰りに、青森に途中下車しました。
A Factoryと言う青森ウォーターフロントに建った建物とその中を見学したかったからです。
実際建物を見ると、外観デザインこそアメリカのウォーターフロントにありそうなロフトスタイルでしたが「あ~、そういうことね・・・」という感じでちょっとがっかり。
でも、その中は「りんご、リンゴ、林檎、RINGO」と言ったりんごのテーマで紡がれたりんご製品物産館でした。
とにかく林檎を原料にした食べ物が、これでもかと言うぐらいにあります。
1階のシールド(りんご酒)醸造所から中2階の試飲室へとつながっています。
これがまた、面白いのです。前払いクーポンをを買って、お好みの試飲したいシールドの前に行き、飲みたい量を指定すると、自販機のように自動で出てきます。つまり、少量の飲み比べが可能と言うことです。
でもシールドって飲みなれないせいか、そんなに感動するほど美味いものではないですね。
でも、今回は二つも新たな発見がありました。
その一
建物の入り口で、おじさんが、店頭販売をしています。
聞けば無農薬で作ったりんごをジュースにしたのだそうです。
実はこのおじちゃんは、マーケティング的に優れた才能を有しており、こんな話をしていました。
「日本でもそうだと思うが、どこの国でもりんごって、やたら大きくないか?こんなの一個食べきれないし、気合で食べるとおなか一杯になってしまう」というのが定説です。
そこで、このおじさんは、女性でも食べ残さないで食べれるサイズのりんごを開発、しかも善玉菌を多用した無農薬生産です。
それを原料に、生絞りのりんごジュースも販売していました。思わず一つ買ってみました。
その二
さらにもう一つ、皮を剥いたりんごのパックです。りんごは皮を剥いているそばから変色してしまいます。
でも、このパックに入ったりんごは変色しないのです。これがこの会社の技術力なのでしょう。
当然のように、これも買いました。
そして帰りの新幹線の中で試食。
りんごは数日前に剥かれたものとは思えないほど信じがたいみずみずしさです。
未だに何故だかわかりません。しかもこのパックは東京のオフィス街で自販機にて買うことができまるとのこと。
商品的にはミソが入る3日前といった状況でした。
無添加、無農薬の200円のリンゴジュースは、味がどうも定まらない感があります。どこか垢抜けない・・・。
さらにカットリンゴの方は、美味しい蜜が入るまでには至らない。
それでも、剥かずにカットりんごが食べられると言うのは画期的だと思います。
いやはや青森も頑張ってますね~。
カットりんごの商品名は「あ!っぷる」。ほら変色してないでしょ。