QRコード
QRCODE
庄内・村山・新庄・置賜の情報はコチラ!

山形情報ガイド・んだ!ブログ

アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 35人
プロフィール
バリューの親方
バリューの親方
私は天童に住んでいますが、出身は酒田です。
で、どんなオヤジだかと言うと・・・・
こんなオヤジなんです。詳しくは、http://www.value-c.jp/outline.html

2011年03月06日

桃太郎だけじゃなかった

 先日、岡山へ出仕事に行ってきました。
岡山は三度です。
初回が凄かった。前職のR社勤務の頃、社長の江副さんが日本で一番大きなヨットを造ると言うことになり、社内側のプロジェクト担当でした。大きいそのヨットは「翔鴎」と書いて「カモメ翔ぶ」と読ませました。

多くの著名人を招いて進水式をする事になっていましたが、完成が危ぶまれ始めました。工程が遅れているのでした。秘書室から電話があり、江副さんが長谷山が直々に行って、造船を手伝って来いということでした。ハア~、なんで・・・。

その三日後、1週間の予定で現場入りして職人の下働きです。それが岡山と香川の間に浮かぶ小豆島でした。二十四の瞳でも有名ですよね。その小豆島へフェリーで渡るために、岡山初上陸だったんです。

二度目は岡山にFC本部のある住宅会社で加盟研修。その時は3泊4日でしたから、研修が終わってから、興味のあった竹久夢二の生家や美術館を訪ねたりと公私共に充実していました。

三度目は、今回。
ショールームを新たに併設することになり、その先進会社を見せていただくためです。
夜半遅く到着した岡山でしたが、深夜ふと目を覚まし、もう一度「夢二郷土美術館」を見たいという衝動を抑えられず、集合の10時半までの間、美術館に行きました。
早起きして美術館へ行き、8時半から9時の開館までじっと門前で待ち、一番乗りでの入館でした。

あれ?前回来た時と展示の絵画が変わっています。えっ、記憶違い??
受付へ戻って聞いてみてビックリ。季節や企画に合わせて展示変えをしているのだそうで、その作品や資料の所蔵数は2,500点を超えているとのこと。
開館をお手伝いした相馬樓の竹久夢二美術館も大したものですが、さすがは本家本元、圧倒的と言うより他ありません

 夢二の代表的な肉筆が、ほんの50センチ先で見れるのは、感激です。
画録で見ると小さい作品だと思っていたものが、等身大だったり、大きな作品だと思っていたものが、ハガキサイズだったりと、ホンモノを見る楽しみは尽きません。
ルーブル美術館に行った時と同じく、電気が走るような衝撃を受けました。

今回の企画展は、中国の南画の巨匠、范曽の特別公開でした。特に屈源の離騒白居易の長恨歌などの名場面を絵画化したものでした。正に范曽の益荒男ぶり夢二の手弱女のコラボレーションと言えます。その共通点は、詩情です。

 夢二には自らの絵に自らの筆で漢詩をしたためた作品が数多くあります。
それは絵を描いた後に、その情景にピッタリの漢詩をあてたもので、その教養の高さがうかがえます。

さらに、漢詩の原文の一文字を、自ら創作した文字に書き換えるという恐れを知らない文才まで披露しています。(夢二のことですから、単純に文字の間違いではないと思います・・・たぶん)
夢二の前に夢二なく、夢二のあとに夢二なしと謳われた叙情の鬼才であることがまたまたよくわかりました。

名残りは惜しけれど、次は仕事・・・。タクシーで取って返して岡山駅へ。待ち合わせ5分前に到着。駆け出そうと思ったら、またもやイイものが・・・
駅前のブロンズ像です。その碑文がまたいい。
どうしてどうして、岡山は桃太郎だけじゃありませんよ!!


高き志を抱いて進む、旧制高校の学生像でしょうか。益荒男ぶりがいいですね。


いい詩ですね~。むくむくと元気が湧いてきそうです。なんだか尾崎士郎原作の人生劇場の一節に出てきそうですね。



Posted by バリューの親方 at 15:49