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バリューの親方
バリューの親方
私は天童に住んでいますが、出身は酒田です。
で、どんなオヤジだかと言うと・・・・
こんなオヤジなんです。詳しくは、http://www.value-c.jp/outline.html

2011年03月16日

AC

 これを見てAir Canadaの航空会社コードとイメージした方は旅行に詳しい方ですね。
Advertising Council JAPANってご存知ですか?略してACジャパン。この頃テレビCMを独占しているACです。

 このAC、ちょっと前までは、公共広告機構と名乗ってました。1971年にサントリーの佐治敬三氏らが発起人となって設立されたCMを利益追求の道具にばかり使うのではなく、公共へも役立てようと設立された経済産業省所管の特例社団法人です。

全国版のCMを放映している大手企業を始め、広告代理店や放送局が加入しています。その数は全国1300社の正会員と言われます。
これだけ大手の企業が集まっていますから、制作費用は潤沢にあると聞きます。企業色のない、いわゆる社会派CMを流しています。ある意味で名作揃いです。

起用された俳優や使われたコマソンなどは有名どころばかりです。
このACのCMは、公共性が高いので、電波料と言われる媒体費は無料だそうです。
放送局が一般の企業CMの替わりにはめ込みますいや、はめ込めます
紙媒体で言うところの「あて原稿」で、空いたスペースを調整する予備素材です。

 今回の震災で、特別番組が組まれ、通常の番組が放送延期か中止されました。その番組には当然スポンサーがついており、そのCMを流すはずでしたが、それが延期や中止になれば、当然そのスポンサーCMもお流れということになります。

その突然空いたCM枠を埋められるのは、公共性の高いACのCMか「番宣」と言われる自局の番組宣伝などです。このため、どこの局を見てもACのCMが多いと言うわけです。

 また、こういう時ですから、物を売り込んでいくCMを自粛、あるいは自社取引先や自社の社員が被災しているので自粛ということもあるでしょうし、企業のCM担当者が視聴者からの批判が怖くて保身のためというのもあるでしょう。こうして企業がCMをキャンセルした穴を埋めている部分もACのCMがカバーしています

さすがに全国ブランドのCMはまだまだですが、昨日あたりから、地元企業のCMは流れ始めました。
少しづつ本来の番組枠が確保できてきたのか、それでもCMを流したいと言うスポンサーが出てきたのか・・・。

ローカル局は限りなく県内しか流れません。被災地の方々をケアするのは当然として、ここぞという質の高いCMを作り、タイムリーに放映できたら、停滞し始めた山形の商売や企業イメージのアップ、あるいは被災地救済メッセージも伝えることができるのにと思います。

CMは販売促進のツールであると同時に、社会へ向けた「15秒の情報の塊」でもあります。
こんな時こそ、私どもを始め、地元の広告代理店がその実力を発揮できなければなりませんね。



Posted by バリューの親方 at 15:16