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バリューの親方
バリューの親方
私は天童に住んでいますが、出身は酒田です。
で、どんなオヤジだかと言うと・・・・
こんなオヤジなんです。詳しくは、http://www.value-c.jp/outline.html

2011年05月16日

すり込み

3月11日の震災前は、原発って安全なものだと思っていました。何の疑問も持たず。いや、安全なものだと思い込まされていたのかもしれません。

 何度か女川原発も見学に行きました。
受付には万博のコンパニオンのような制服を着た綺麗なお姉さんも居たように記憶しています。見学記念のお土産までもらって・・・。
広報が上手かったのかもしれませんね。絶妙なすり込みというわけです。ある意味で洗脳に近い。

原爆は危険なものと分かってましたが、原発は決してそんな風には思わず、極めて厳重に管理されている清潔な施設という感想を持っていました。

でも、連日報道されている現実を見ると、どうもそうではなさそうですし、危険極まりないものであることが分かります。よくここまで、安全だと信じさせてくれていたものだと感心すらしてしまいます。

 ただ、一度だけそのことに気づかされたことを思い出しました。
私どもが広告宣伝をさせていただいている「ホテル王将グループ」。そのチェーン店の一つに「ホテル女川華夕美」があります。

このホテルが王将グループの傘下に入るとき、ホテルのPRを兼ねて30分のテレビ番組を制作しました。シナリオは私が担当したのですが、当然持ち込みの番組ですから、その内容が公共の電波を使用して流しても問題ないかどうかの「局内考査」があります。シナリオ完成時と映像完成時にチェックがあるということです。

ホテルのみならず、女川の魅力や見所を旅番組風に紹介する番組に仕上げていました。
そのシナリオを考査に出して、すぐに結果連絡がありました。
「一部、紹介するのに不適切な施設があります」というものでした。
それこそが、女川原発です。

理由は、いくら見学可能な発電所とはいえ、完全に安全な施設とされているとは言いがたい原子力施設。よって、あたかも誰がいつ行っても気軽に見学できる観光施設のように番組内で取り上げるのは不適切ということでした。

え~、一般的に安全な施設と認識されているわけではなかったんだ・・・。というのが正直な感想でした。
しかたがないので、海上からの遠景とテロップに「女川原子力発電所」とナレーションなしで入れ込む程度でやっとOKになった経緯がありました。

ここまで、福島原発の事故が大きくなると、あながちあの時の局の考査判断は間違えではなかったように思います。



Posted by バリューの親方 at 19:33