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バリューの親方
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私は天童に住んでいますが、出身は酒田です。
で、どんなオヤジだかと言うと・・・・
こんなオヤジなんです。詳しくは、http://www.value-c.jp/outline.html

2011年06月01日

終止符

 随分と長いこと争われてきた君が代論争に終止符が打たれました。
私も奉仕しているボーイスカウトの指導の折、この国旗・国歌の扱いや運用には神経を使いました。

 平成11年に公布された「国旗および国歌に関する法律」ができてからは、その説明「法で定められた~」という前置きができるようになり、文字通り錦の御旗となって、随分と楽になりました。
それでも、軍服のようなユニフォームを着、国旗に敬礼する少年たちを見て、スカウティングをご存じない大人たちは、なんとまあ・・・と今でも思っているだろうことは想像にかたくありません。

 さて、この法律ですが、決して長いものではありません。
「日章旗」を国旗に定めているのと「君が代」を国歌に定めているというたったの2条で終わりです。
その他には、国旗の縦横比率や日の丸の色と比率、国歌の楽譜なども載っています。
日の丸の色は、赤ではなく紅色となっています。「ベニ色」です。

 この法律には、今回の判決が出たような「国歌は起立して斉唱すること」と記されていませんし、もしろん「国旗掲揚は起立脱帽のうえ国旗に注目」とも記されていません。
ましてや国旗に敬意を表せなどとも記されていません。

これらの所作は、あくまでも、これまでの慣習や一般的常識の範疇の作法、マナーとして捉えられています。それが故に異を唱える人も稀です。
相手と会ったら挨拶しお辞儀をするというのにまで、何故かという疑問も持ちませんし、お辞儀をして頭を下げるのはプライドが傷つくという人も稀と言うのと同じだと思います。

 今回の判決は、学校と言う特殊な機関、あるいは組織と公務員教師という限られた職種についての話であると思います。そうでなければあれが、一般企業だったら、私立の学校だったらという話も出てきてしまいます。

いずれにしても、個人的な教師の「良心が許さない」レベルでは捉えきれないほど日本は国際化されていますし、青少年は自国を意識し、自国を愛し、自国を尊び、世界から羨望のまなざしで見られていることを十分意識して、一個人でも国を代表していることを認識すべきだと思います。
そして自国をそう思う以上に相手国を思いやり、敬意を表することが必要だと思います。それが、今回の震災に寄せられた世界への礼儀だとも思います。

そのきっかけを作るのが家庭の親であり、教えるのは教育の最前線で活動する学校の教師であるべきです。
そしてそれを正しいことだと育むのが青少年を取り巻く地域社会だと思います。
ただし、それをどのようにアウトプットするかは、自らの意思と考えを有するようになった青年それぞれ次第であることは言うまでもありません。

 さて、私どもがかかわる商売上でもそうですが、日本の法律は時々、不思議だな~と思うことがよくあります。
この「国旗および国歌に関する法律」もそうです。

国旗と国歌を定めておきながら、その運用に関しては各自の心情に任せると言った、これまた日本人の「言わずとも察せよ」の精神のようです。
法に従わない場合は、罰則があるというものではないのです。

私たちがよく知る諸外国では、もちろん国旗や国歌に関することを法で定め、そこに侮辱行為などに関する厳しい罰則規定が定められています。日本にはそれがありません。近代国家としては珍しい類に入ります。

でも不思議なのはこの先です。
日本では、外国の国旗への侮辱行為などは刑法に「外国国章損壊罪」があり、2年以下の懲役か、20万円以下の罰金が科せられるのです。

自らの国のことはともかくとして、外国への敬意を表するという意味では、日本はどこの国にも負けないものがあるのかもしれませんね。




Posted by バリューの親方 at 07:13