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バリューの親方
バリューの親方
私は天童に住んでいますが、出身は酒田です。
で、どんなオヤジだかと言うと・・・・
こんなオヤジなんです。詳しくは、http://www.value-c.jp/outline.html

2011年06月06日

時代を映すメッセージ

 広告は読んで字の如く広く告知することあるいはその媒体です。
そこには、送り手から受け手へのメッセージが必要です。それがないと単なる写真やイラストと文字の羅列になってしまいます。

ことに動画や音を使用せず、文字と絵面だけでメッセージを伝える紙媒体は、広告の基本中の基本で、広告は紙に始まり紙に終わると言われたぐらい奥深いものだと思います。

 最も歴史の古い部類に入る新聞広告は、もともとモノクロのシンプルな世界が故に、使用する写真一つにも、ものすごく神経を使ったものです。
今は新聞もカラー刷りが当たり前になり、表現方法やメッセージ性も飛躍的に改善されました。というより、まったく別の媒体になった感すらあります

 私がR社に入った頃、先輩や上司から新聞は下から見ろと教わりました。
要するに広告から見ろということです。飛び込みで新規営業するより、すでに出稿ぐせのついている広告主にアポを取る方が効率がいいのと、広告は世情を映すメッセージだから、感性を磨くにはいい教材だと言うことでした。

私は今でも新聞は下から見るくせが直りませんし、折込チラシも全部隅々まで目を通します。

さて、私が毎回楽しみにしているのが、読売広告大賞です。新聞広告の人気投票みたいなものですが、今回で27回目だそうですが、受賞作品は全てカラー刷りでした。
これも世情を反映していますね。一点ぐらいモノクロの広告が受賞してもよさそうなものを・・・。

その受賞作品の中に、金賞をとったJR東日本の広告がありました。
実はこの広告、私の一番のお気に入りでした。自分の事のように受賞を喜んでしまいました。

これがその作品です。



この広告は、1月4日に賀正広告のようにして掲載されたもので、3月5日の「はやぶさ」のデビューも予告しています。

色使いといい、バランスと言い、イラストといい、キャッチやコピーといい、メッセージ性といい、言うことなしの出来栄えですね。これを見たとき、正月そうそう鳥肌が総立ちになりました。「日本のモノづくりは、夢づくりである」というコンセプトが実によく表現されています。

キャッチコピーは「MADE IN DREAM」
そしてボディコピーがまたいい。

「かつてニッポンが変わる時、世界が変わった。夢の超特急が走る時、時代が加速した。メイド・イン・ジャパンには、夢を実現する力がある。
その力は失われてなんかいない。失っているのは自信だけだと思う。
むしろニッポンは、少し大人の国になった。
環境とかカルチャーとか、できることも増えた。立ち止まっていても、はじまらない。
もういちど、上を向いて歩こう。遠くへ向かって走り出そう。・・・・」

どうです。これは震災より随分前の1月4日の掲載なんです。
東日本大震災の復興の先兵のように北へ北へと向かう「はやぶさ」や東北新幹線。何か被災地を元気づけてくれるようなコピーだと思いませんか?

 そして、もう一つ。これは読者賞を受賞した作品です。これはシャボン玉石けんの広告です。男性の顔と商品の石鹸が大写しになっています。モデルかと思いきや実は同社の若き社長さんです。この広告、新聞の表裏印刷の特徴をよく利用しています

人間と石鹸の姿を表裏から表しているんです。
そう、表裏2ページに渡って広告掲載されているんです。その裏側がミソです。

そのコピーには「食品を選ぶとき、裏の表示を見ますよね?その感じで石けんも見てください。見たことないカタカナ成分ばかりじゃないですか?」という同社の自然素材を強烈にアピールしています。

この広告も見た瞬間「お~!!」と一人唸ってしまいました。


こちらが表面


こちらが裏面

ホントに広告って面白いですね。まさに時代を映すメッセージです。
こんな面白いものを商売にできる私は幸せ?デス。



Posted by バリューの親方 at 00:14