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バリューの親方
バリューの親方
私は天童に住んでいますが、出身は酒田です。
で、どんなオヤジだかと言うと・・・・
こんなオヤジなんです。詳しくは、http://www.value-c.jp/outline.html

2011年09月26日

遠い世界

 幼稚園の頃、お遊戯場から風船に手紙をつけて、一斉に空に放ったことがありました。
小学校の頃には、ビンに手紙を封印して、酒田の浜から流したこともありました。当時のビンは現代のペットボトルでもなく、蓋も王冠で水密にするのに苦労したのを覚えています。

 遠い世界に憧れて、どこかの誰かがこの手紙を読んで、遠い国から手紙が来るんじゃないかと淡い期待を持っていました。ペンパルとも言われるペンフレンドという文通友達が全盛の頃でした。

 同じ事を日本国中でやっていたらしく、海洋少年団で浜の清掃奉仕をしているとき、仲間がビンに入って流れ着いた手紙を発見したことがありました。それは内部結露して中が曇って見えない状態になっていました。

でも彼は、湿ってしまった紙を丁寧に開け、文字を読み解き、ちゃんと返事を書いて何度か文通したと言っていました。
漂着に随分と長いこと月日が経っており、相手はすでに高校生だか大学生になっていたらしく、さらに女の子ではなく男の子だったとがっかりしていました。

島国らしい少年少女の夢が詰まった「漂流ビン」ですが、今やパソコンや携帯でのソシアルネットワーク全盛と言うのに、小さい子供たちはいつの時代も同じようなことをするもんなんですね。

鹿児島県の小学校が6年生の卒業記念に、この「漂流ビン」を流したのだそうです。
それが、なんと5年間も大洋を漂い、海流に乗って7000キロ離れたハワイのビーチに打ち上げられ、タイミングよく日本にも滞在したことのある米軍兵士に拾われたのだそうです。

 この手紙、私たちが子供の頃に流したものとは違い、なんと日本語のほかに英文でも書かれていたので、拾った軍人が理解できたのだそうです。
確かに私たちの子供時代は、外国へ届けと願いを込めましたが、英文どころか文章は稚拙な日本語です。海外に漂着してもなかなか返事は期待できなかったかもしれません。

 現在は海洋汚染や漂着ゴミが問題になっているので、子供たちの記念とは言えあんまりオススメできる行事とは思えませんが、こういうのは夢を膨らまして、こそって流すところにスタンバイミー的な冒険があるのかもしれません。

 もっとも今、庄内浜に流れ着く漂着物は、日本語が記されたものよりハングルと中国語が書かれたものがほとんどです。でも、ロシア語で書かれたものや椰子の実なんかもあり、なんでこんなものが???というものも沢山流れ着いています。

庄内浜は、遠い世界の万国博覧会状態です。
是非、機会があったら浜の清掃に汗を流してみてください。結構お宝もあったりして・・・。ただし、不審な漂流物には十分にお気をつけくださいね。ビン入りの硫酸が流れ着いていたなんていうニュースもありましたから・・・。



Posted by バリューの親方 at 05:30