HOMEとHOUSE

バリューの親方

2011年05月21日 16:34

 どちらも住まいと訳されます。
住宅メーカーや地場ビルダー、工務店も社名やブランド名、屋号にこのHOMEやHOUSEを使用しているところが沢山あります。

私どもの建物商品もVALUE HOUSEと命名しています。
どちらの会社もネーミングした際には、言葉の響きで選んでいるので、どちらでも気になるものではないのでしょうが、実はここに歴然とした差があるように思います。

HOUSEは、あくまでも建物そのものであって、家庭や建物内で営まれる家族生活までは意味していないと思うのです。HOMEにはこれのニュアンスと「ふるさと」あるいは「古巣」主権が及ぶ領域といった意味合いもあるのかもしれません。

いずれにしてもソフトのあるいはメンタルな意味合いを含んでいるのがこのHOMEだと思います。

 私もVALUE HOUMEにするかVALUE HOUSEにするか悩みましたが、結局HOUSEにしました。

私たちは、強固で安全安心、そして何よりもリーズナブルでバリュープライスの建物を提供しよう。そしてその建物を媒介として、マイホームを諦めているアパート住まいの若い子育てファミリーを資産家にしよう。という趣旨で始めたビジネスだからです。

その後のHOMEというソフトを育んで行くのは、作り手ではなく住まい手だと思ったからです。住まい手のお客様に、このHOMEという呼称を差し上げることにしたというわけです。

いま、津波で家を流された方々は、まさにHOUSEを失いました。でもその建物を媒介とした絆や家族愛、思い出といったメンタルなHOMEは失っていないと思うのです。
流失した場所にまたHOUSEを建てるか、HOMEを維持したまま安全な場所にHOUSEを建てるかはわかりませんが、HOMEは心のふるさとであるのは確かなようです。

私どもも、末永く家族のHOMEであり続けられるようなHOUSEを建て続けたいと思います。