ホームドア
玄関のドアのことではありません。
プラットホームにある、転落防止壁に取り付けられた片引きで腰高の自動ドアのことです。
私は月に一度ぐらいのペースで東京出張がありますが、不思議と必ずと言っていいほど、乗ろうとした路線に人身事故が発生し、
遅れや運転見合わせに遭遇します。特にJRが多いように思います。
新幹線が結構な速度で通過するとは言え、山形のローカル線ではなかなか考えられないことです。
いったい
、東京のE電(古っ!!)はどんだけ危ねぇんだと思ってしまいます。
実際、
「黄色い線の内側を歩いてください」とアナウスされているのに、聞く耳持たずで
黄色い線とプラットホームの端の間を軽業師のように歩いている乗降客が大勢居ます。こんだけの人数です。確立的にホームでの接触事故や転落事故も多くなるわけです。
私なぞは、決して人様から恨みを買うようなことはしていないと自負していますが、都内のプラットホームでは、
いくら空いていても必ず人の後ろに並びますし、人が居なければ
ホームの真ん中で電車待ちします。それでも、電車が滑り込んでくるときは、
チラリと自分の後ろをチェックするのを忘れません。東京は見ず知らずの人でも怖い人、多いですから・・・。
都内でも、新幹線乗り場のように転落防止壁とホームドアが設置されている駅がいくつかあります。新しい駅に多いようです。
なぜ、全駅に設置しないのかと不思議に思っていましたが、
一駅で数十億円もかかるのだと新聞に書いてありました
。山手線の全駅に設置すると500億円は下らないのだそうです。
ちなみに、この転落防止壁とホームドアを設置した駅では、
転落事故や接触事故はゼロだそうです。
統計的には二日に1件の割合で起こっているホームでの人身事故です。これを多いと見るか少ないと見るかでしょうが、死傷したご本人だけでなく、遅れや運休ともなれば、それだけでも
利用客それぞれの経済活動に計り知れない損害を及ぼします。
事故による賠償のことを考えたら500億円は決して高くはないと思います。
実際、その安全が確保されるのであれば、
運賃を値上げしても構わないと言っている利用客が60%あるそうです。
鉄道ばかりでなく、建物を建築する私どもも、常に気を使っているのは
「安全は銭金じゃない!安全は、いかなるものより全てに優先する」ということです。
こと安全に関しては、
「もし・・・・していたら」とか
「もし・・・していれば」などの
過去の仮定は全く役に立たないことだけは確かです。