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バリューの親方
バリューの親方
私は天童に住んでいますが、出身は酒田です。
で、どんなオヤジだかと言うと・・・・
こんなオヤジなんです。詳しくは、http://www.value-c.jp/outline.html

2011年07月14日

イメージと柔軟な発想

  何やらなかなか進まない仮設住宅移転ですが、先日省エネ住宅のフェアがあった折り、タイムリーな緊急イベントをしていました。

それは、被災地のこれからの住宅と言うテーマで、アマチュアもプロも、はたまた大学の先生も学生さんもそれぞれのイメージとアイディアで、今後の被災地へ建築すべき新たなコンセプト住宅案をプレゼン展示していました。

これはSFか?という夢のような住宅構想から、素人ながら鋭い感性と唸ってしまうものまでさまざまでした。

 星の数ほどあるデザイン案の中でもキラリと光るものも何点かありました。
一つは、津波に耐えられる集合住宅です。それもドーナツ型の・・・。
なんか、どこかで見たことありませんか?そのタイトルはHAKKAでした。メンソールのハッカじゃありませんよ、中国語で客家と書くハッカです。

もともとが古代中国の東北部に住むれっきとした漢民族で、しかもほとんどが王族の末裔だそうで、これらの民が南下し、福建省近辺に集落を築きました。土着民からすれば移動民族で「よそ者」です。だからこれらの人々は客家と呼ばれたのだそうです。

その福建省に住む客家の人々は、外敵から一族を守るため、土で楼閣を作りました。それもドーナツ状に、その高さが半端ではないのです。まさに津波をも防ぐぐらいの高さにも見えます。

その出品者は、この客家の住宅をベースに、津波より高い壁面構成にし、土ではなく鉄骨鉄筋コンクリート造りで建築しようと言うものでした。言うなれば「密閉型環状マンション」といった感じでしょうか。
発想の発展に脱帽です。

さらに、取り外し型ユニットマンション
これは、幾重にも重ねられた港のコンテナヤードを思わせます。
升目が沢山ある丈夫なキューブ型外枠ビルをまずは建築し、そこへコンテナ型の居住用ユニットをそっくりはめ込んでいくものです。これなら仮設住宅としても活用できますね。

 さらに、引っ越したくなったら、そのキューブごと他の場所へ移動できます。つまり、定住するところが決まったら、そのまま仮設住宅が定住型住宅になると言うことも可能です。
こういうイメージを形にしていく柔軟な発想って、ステキですね。

ちょっとした気づきや思いつきからの展開ができるかどうかが、アイディアをアイディアで終わらせないコツなのかもしれません。私にとってもいい動機付けになりました。


これが、客家の住宅をモチーフした集合住宅のアイディア


こちらは、はめ込み式ユニット集合住宅のアイディア



Posted by バリューの親方 at 17:20