2011年02月27日
宅配
出張やら何やらでバタバタして、とんとブログのことを忘れてました。
さてさて、いつもは何気なく使っている宅配便ですが、これを考えた人は凄いと思いませんか?郵便小包全盛の頃、民間企業がこれに参入するなんて、大冒険いやいや大博打だったことでしょう。
都内には「バイク便」なんていう渋滞をヒラリヒラリと交わしながら疾風のように依頼物を届ける仕組みもいありますが、前の会社には「超特急・人便」という凄いのがありました。
まだまだインターネットもデータでのやり取りもなかった私が新人時代のお話です。
通信と言えば、アナログ電話にFAX、そしてポケットベルしかありませんでした。
信じられないことですが、まだテレックスなんていう暗号解読機のようなものもホテルや商社、銀行などで最後のお勤めをしていた頃です。
一文字いくらという金額設定ですから、ASAPなどの略語までありました。
これはas soon as possible(可及的速やかに)の略です。同じくBTWはby the way でしたしFYI はfor your informationという具合です。
私の仕事は広告営業でしたから、受注した広告を媒体に掲載してなんぼという仕事です。よって締め切りぎりぎりまで営業し、ぎりぎりの滑り込みで印刷所に引渡しなんていうのはお茶の子さいさいでした。締め切り際の魔術師なんて呼ばれたこともありました。
ただ、大阪支社と東京本社間でのやり取りはそうはいきません。
締め切りギリギリまで営業し、制作した原稿の生原稿は、1枚や2枚ならFAXで送ることもできますが、ページ数が多かったり、大判のレイアウト用紙だったりするとほとんどアウトです。
当時のFAXは感熱紙のロールタイプでしたから、A3やB4の原稿は送ることもできません。縮小コピーしたら字がつぶれて見えません。それでも何とか送ることはできますが、写真原稿はポジフィルムですので、現物がないと何ともなりません。
ぎりぎりまで待って制作された大阪支社の原稿は、代表選手が抱えて最終の新幹線に飛び乗り東京本社へ、そして本社のフロアで待機している印刷所の社員へ渡り、そのまま入稿です。週刊誌を印刷するような大手の印刷会社は24時間機械が回っています。
これが超特急・人便です。
とても確実で、到着の時間が分単位でわかります。
凄いときは、同日の下りの最終列車や夜行バスでまた大阪へトンボ帰りし、翌朝から次号の仕事なんていう荒業まで繰り出します。
そんな荒業を若い社員のモチベーションと体力と耐力でカバーして稼いでいたのが、古巣のR社です。
その人便よりすごいのを見つけました。それは「メルアド宅配便」です。
メルアドやTwitter IDさえ分かれば、その人に物を届けることができると言うシステムです。ソフトバンクがやってます。
10Kgまでですが、1個990円で届けてくれるそうです。
え~っ、どうやって????絶対無理じゃん!そんなの・・・・・。
仕組みは意外に簡単でした。
この会社が仲立ちになって、送り届けたい人へ「メルアドの○@△×○さんから、あなたへ届け物があります。配達を希望するなら住所と名前を教えてください」とメールを出してくれます。
届けて欲しい人は、届け先を入力するというものです。もちろん送り主にも住所と名前を入力させるのは当然です。
実際のお届けは佐川急便が行うそうなので安心とのこと。
これならメールだけの友達へのプレゼントやオークション落札の商品発送などにも使えそうですね。
当然、住所や氏名の管理は第一級のセキュリティが施されているらしいのですが、そうは言ってもソフトバンクぐらいのネームバリューと信用度がある会社でなければ、運用は難しいのでしょうね。
目の付け所さえ間違えなければ、まだまだ新しいビジネスの芽はありそうですね。
やはり、不便を解消するのがヒントのようです。
2011年02月20日
就職希望ランキング
「より大手志向で安定を望む」という傾向コメントが載せられていました。
これはいつの時代も同じように思います。
私も就職情報関連企業に勤めていましたので、このランキングは毎年観察していましたが、転職してからはとんとご無沙汰で、久しぶりにランキングを見ました。
私どもの頃は、文系の就職先希望上位には損保の東京海上や三井物産などの商社、都市銀行が名前を連ねるものでした。その中に異色として日本交通公社(JTB)が入っているものでした。
今はどうかと見てみますと、なんと堂々一位はJTBです。そしてANA、さらに資生堂、オリエンタルランドが続きます。旅やレジャーか綺麗系といったところです。
お堅い銀行系は2社、商社が1社がからくもベストテン入りしています。
ホホ~ッ・・・、と思わせたのは、ニトリとHISです。両社とも歴史はさほど古くなく、創業当時、あるいはまだまだ一店舗で小さく商売をやっている頃からよ~く知っています。いやはや大したもんだ!あの会社がねぇ~。
やはり、経営者の先を読む目が素晴らしかったのでしょう。
特にニトリは、斜陽産業と言われる家具小売業でベストテン入りはすごい!!もっともニトリは家具屋ではなくホームファッションという新たなインテリア業種ですからね。
それにしては、そういう系でユニクロが入っていないのが残念ですが・・・。
宣伝をガンガンやって伸び盛りの携帯各社やハイブリッドや電気などで注目を集めている自動車メーカーも入っていないもんですね。これは意外です。
もっと言うなら、数ある大手ハウスメーカーが一社も番付に出てこないのは、悲しいですね。
文系となると、当然営業になるでしょうから、住宅の営業要員は人気薄といったところなのでしょうね。どこでも離職率が高いそうですから・・・。
一時、男女とも人気で上位に食い込んでいた古巣のリクルートも番外なんですね。
やはり、世相を映しているんでしょうね。
弊社も天童市でだけでも、せめてベストテンに入れるよう頑張りたいものです。
それより、求人票を出す方が先ですね・・・。
2011年02月18日
RINGO
りんご、リンゴ、林檎
書く文字によってイメージが全然違いますよね。
私は東北六県の中で、青森が何故かしら好きです。
閉ざされた中に不思議な新しさがある街です。しかもそれが県内に点在しています。
青森新幹線も開通し、今日日青森が脚光を浴びています。脚光を浴び、本当は誰にも教えたくなかった穴場が思いっきりメディアで取り上げられ、一気に有名になってしまうのは、どこか彼女を誰かに取られた感があって、このごろあまりいい気がしません。
でも、青森は行くたびに新たな発見があり、感激するとともに一喜一憂します。
先日、北海道の帰りに、青森に途中下車しました。
A Factoryと言う青森ウォーターフロントに建った建物とその中を見学したかったからです。
実際建物を見ると、外観デザインこそアメリカのウォーターフロントにありそうなロフトスタイルでしたが「あ~、そういうことね・・・」という感じでちょっとがっかり。
でも、その中は「りんご、リンゴ、林檎、RINGO」と言ったりんごのテーマで紡がれたりんご製品物産館でした。
とにかく林檎を原料にした食べ物が、これでもかと言うぐらいにあります。
1階のシールド(りんご酒)醸造所から中2階の試飲室へとつながっています。
これがまた、面白いのです。前払いクーポンをを買って、お好みの試飲したいシールドの前に行き、飲みたい量を指定すると、自販機のように自動で出てきます。つまり、少量の飲み比べが可能と言うことです。
でもシールドって飲みなれないせいか、そんなに感動するほど美味いものではないですね。
でも、今回は二つも新たな発見がありました。
その一
建物の入り口で、おじさんが、店頭販売をしています。
聞けば無農薬で作ったりんごをジュースにしたのだそうです。
実はこのおじちゃんは、マーケティング的に優れた才能を有しており、こんな話をしていました。
「日本でもそうだと思うが、どこの国でもりんごって、やたら大きくないか?こんなの一個食べきれないし、気合で食べるとおなか一杯になってしまう」というのが定説です。
そこで、このおじさんは、女性でも食べ残さないで食べれるサイズのりんごを開発、しかも善玉菌を多用した無農薬生産です。
それを原料に、生絞りのりんごジュースも販売していました。思わず一つ買ってみました。
その二
さらにもう一つ、皮を剥いたりんごのパックです。りんごは皮を剥いているそばから変色してしまいます。
でも、このパックに入ったりんごは変色しないのです。これがこの会社の技術力なのでしょう。
当然のように、これも買いました。
そして帰りの新幹線の中で試食。
りんごは数日前に剥かれたものとは思えないほど信じがたいみずみずしさです。
未だに何故だかわかりません。しかもこのパックは東京のオフィス街で自販機にて買うことができまるとのこと。
商品的にはミソが入る3日前といった状況でした。
無添加、無農薬の200円のリンゴジュースは、味がどうも定まらない感があります。どこか垢抜けない・・・。
さらにカットリンゴの方は、美味しい蜜が入るまでには至らない。
それでも、剥かずにカットりんごが食べられると言うのは画期的だと思います。
いやはや青森も頑張ってますね~。
カットりんごの商品名は「あ!っぷる」。ほら変色してないでしょ。
2011年02月16日
仙ちゃん
仙ちゃんは、先の補欠選挙で県議会議員になったので、またまた選挙が近づいてきました。
仙ちゃんは年も同じで、気の合う飲み仲間です。
フットワークがよく、どこへでも飛んできてくれます。議員ぶらず、飾らぬ人柄が好かれるのでしょうね。
前職、いやいや現職も果樹専門のお百姓です。言ってみればフルーツのプロでもあります。
ただ、今回は3人立候補が予定されており、その内2名しか当選できません。
みんな地元ですから他の二人の候補者もよく知っています。
こういうのって、あまりいい気がしませんね。
知人友人たちと、どうしても選挙が終わるまでの間、気まずい雰囲気になります。
私は正直言って、どの政党にも期待していませんので、政党で選ぼうとは思いません。
選挙の応援とか支持と言うと、その候補者のマニフェストや主義主張に心を同じくして、投票に至るわけですが、私はそんなことより、ポン友の仕事場の確保、ポン友の夢実現の手助けというスタンスです。
友達が失業するかどうかの瀬戸際なのに、手を差し伸べるでもなく、ただ黙って見ているような友人はいないと思います。私自身、そうありたいと思っています。
県議には、バリバリの若さや明晰な頭脳の持ち主も必要かもしれませんが、だれからも好かれる朴訥で実直だけが取り得のような男は、これからの時代、最も必要とされるのではないかと思います。
仙ちゃんには、オヤジ世代代表でもっともっと頑張って欲しいものです。
とても同い年には見えないと言われますが、それってどっちが老けてるってことなんでしょう・・・。
2011年02月15日
コルビュジエが息づく街
巴里の街並みのお話ではありません。
雪国、青森県は弘前市のお話です。
ル・コルビュジエと言えば、帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライトやミース・ファン・デル・ローエとともに有名な近代建築の巨匠です。
建築に興味のない方でも、ル・コルビュジエがデザインしたグランコンフォートやシェーズロング、スリングチェアなどの椅子は、CMや雑誌などにも数多く出ているのでご存知の方も多いことでしょう。
元々は建築家ではなく画家ですからデザインがもサラサラサラと描けたのでしょう。
日本では、国立西洋美術館の基本設計なども手がけました。そしてその実施設計を手がけたのは、前川國男という日本人です。
それは彼がコルビュジエの弟子だったからなのです。
そのフランス留学当時、知り合ったのが弘前の木村隆三でした。
帰国していた前川に木村は、木村産業研究所の設計を依頼します。前川がコルビュジエから学んだモダニズム建築を日本の地に建築する処女作となるものでした。1932年、前川27歳の時です。
この木村産業技術研究所は、今も残っています。帯広出張の帰りに、わざわざ遠回りして見て来ました。
コルビュジエが提唱した近代建築の五大原則と言われる、ピロティや屋上庭園、水平連続窓などが施されています。そしてコルビュジエ直伝の装飾のない平滑な壁面処理と水平、直角、垂直が渾然一体となって建物を構成されていました。
ありがたいことに、弘前にはこのような歴史的な建物が沢山残されていますが、みな無料で中をくまなく見せていただくことができ、建築に興味を抱くものにはパラダイスです。
今は当たり前になっていますが、まだまだ木造建築が主流だった当時、この建物は鉄筋コンクリートで作られていました。
ただ、前川にしても机上では考えられない自然の猛威に直面することになります。
当時の鉄筋コンクリート技術では、まだまだ雪国、弘前の自然には耐えうることができなかったようです。自慢の屋上庭園は、防水が切れ漏水を起こし、室内は結露で染みが発生し、建物の顔とも言われるピロティのベランダ手すりは凍害でボロボロになり、コンクリート塊が落下する部分まで出てきてしまいました。
実際、建物をくまなく見て廻りましたが、内部は昔のままですが、ずいぶんと補修がなされている部分が目立ち、竣工当時の写真とは変わっている部分も多くありました。この処女作は、前川のその後の建築に多くの教えを残したと言われます。
とは言え、その当時この弘前に、これほどまでの白亜の近代建築物が実在したことに感心しました。
このほかにも、弘前市役所や弘前市民会館など公共建物の多くが前川の手によるもので、本当に右を向いても左を向いても前川式コルビュジエの近代建築物の宝庫です。
実は、恥ずかしながら私どもの建物のシリーズでも、コルビュジエのデザイン基本と名前を頂いたものがあります。
「コルビ」という大きな吹き抜けと大きな連続窓が特徴の直線を多用したモデルです。
もちろんコルビュジエや前川國男のデザインの足元どころか、その名前を使うのですらおこがましいのですが・・・。
これが、自慢のピロティです。屋外の吹き抜け仕様です。天井の色がスゴイ!!
こちらは市民会館の一部です。直線の組み合わせと装飾のない平坦な壁面処理が特徴です。
こちらは市役所です。4階建てなのに、二つの大きな張り出し庇が特徴です。
2011年02月14日
自宅で遭難
ほとんどが体温低下による凍死なのでしょうが、これって、山だけで起こるわけではありません。
私は、自宅で遭難しそうになりました。
雪も緩んできたので、屋外で雪の片付けや雪囲いの修理などをしていました。天候は悪くなかったのですが、さすがに夕方近くなると気温は下がり始めます。
汗ビッショリになるほど稼しぇぎました。終わったら熱い風呂でも浴びて冷たいビールでも・・・と握るスコップにも力が入ります。
家内が、息子を山形まで迎えに行きながら買い物をしてくると言って、ガレージから出て行きました。
さてさて、作業も終わり、玄関へ・・・。
玄関にいつのまにか鍵が掛けられ開きません。え~っ!!
急いでガレージに廻りましたが、こちらもシャッターが下りていて入れません。ウソダロー!!
窓からは愛犬のラッキーが顔を覗かせますが、鍵を開けてくれるほど利口ではありません。万事休す。
たぶん2時間半は帰ってこないでしょう。
噴き出した汗は下着に付着し、どんどん体温を奪っていきます。鍵も携帯もお金も家の中です。
全部の窓を確かめましたが、どこも開いているところはありません。結構、防犯体制はしっかりしてるんだ~と妙に感心し、少しでも体温を維持すべく足踏みを始めました。なんてこった・・・。
ふと、思いつきました。
あっ、そうだ!コンビに避難しよう。
近くのセブンイレブンへダッシュ。なんとか1時間半立ち読みしましたが、店員さんの目が怖い!!
続いておーばんへ避難先を変更。
何と言うことか!!生鮮品を扱っているからかして、店内は思ったほど暖かくない・・・。
それでもここで1時間ほど棚ショッピングを楽しみ帰宅。
やっとのことで家内が帰宅。
「いったい、どこへ出歩いてたの?そんな格好で・・・」
「ええ~っ、お前ね~・・・・オレ遭難するところだったんだぞ!!」もう言葉になりませんでした。
玄関のスペアキーの一個は、玄関近くにうま~く隠しておくことをオススメします。
2011年02月13日
誇り高きニッポン人
そこで感じることは民族性、特に私の遺伝子に脈々と受け継がれているはずのニッポン人としての民族性です。
それはどんな?
と聞かれると、即座に答えは出てきません。
ふとした時に、良きにつけ悪しきにつけ、感じることがあります。なかなか日本にいると全てが日常化してしまっているので、海外に出て、非日常の中で感じることの方が多いのかもしれません。
私の一人息子は、幸か不幸か海外の大学に在籍しています。それも中国です。本年9月からはアメリカの大学へも単位を取りに行きます。
彼に海外行きを紹介したのは、社会の波に飲み込まれる前に、自分は何者なのか、そして誇り高きニッポン人の一人であることを体験を通じて見つけて欲しかったからです。
そんな彼が旧正月の休暇を利用して帰省していました。
たまに、オヤジと一緒に映画でも見に行かないかと封切りとなったばかりの竹野内豊主演「太平洋の奇跡・フォックスと呼ばれた男」を見に行きました。
実在した18連隊の大場栄大尉のお話でした。舞台は激戦の島サイパン島です。
戦争映画としては珍しく、アメリカ側と日本側から描かれていました。
戦争映画ですから死と生が登場するのは当たり前として、その死というものの捉え方を、アメリカ人側からと日本人側から微妙なニュアンスで語られているようでした。
特に自決や玉砕は「なぜ日本人は兵も民間人も、これほどまでに自殺をしたがるのか?」とアメリカの司令官をして言わしめました。
生きて虜囚の辱めを受けずという戦陣訓が深く浸透してしまっており、敵のみならず味方の命すらも軽視してしまったことは、世界に類を見ない誠に持って残念な史実です。
途中から職業軍人に転じたとは言え、元々地理教諭だった大場大尉をしても、将校ですから先陣切って突撃し、一旦は死を覚悟したのでしょうが、激戦の中で奇跡的に生き残り、生、特に「生きたい」あるいは「生かしてあげたい」という心の葛藤を「ニッポン人の誇り」というキーワードを絡めて上手く表現されていました。
それが「自決するより生きて戦うことを選べ」という言葉に表れていました。
二度とあんな悲惨な戦争を起こしてはならないのは当然。
ただ、忘れてはならないのは、残虐な日本人あるいは日本兵と海外では言われ続け、今や日本国内でもそのようなイメージが定着しつつありますが、徹底した規律の元に、世界でも類稀な優秀な兵士たちが、祖国のために全てを捨てて戦い抜いたという事実もあるということです。
映画で戦争を美化することは許されないことですが、忘れかけていた誇り高きニッポン人の遺伝子を思い出させてくれる作品であることは間違いないようでした。
就職難で、こんな国に生まれてこなければ・・・ニッポンなんてサイテーなどと天に向かってツバをはいているような若い人たちに是非とも見てもらいたい映画でした。
息子にも誇り高きニッポン人の末裔であることをちゃんと知った上で、海外生活を続けて欲しいものです。
これって、知っているのと知らないのでは、これから体験して学ぶであろう結果が、天と地ぐらい違ってくることですから、学費を出している親としては・・・・。
入場料1,700円の授業料は、無駄にはならなかった・・・・かな???
2011年02月12日
歴史的瞬間
とんでもないニュースが飛び込んできました。
ムバラク大統領辞任!!
この時ばかりはインターネットの凄さを再認しました。
瞬時にして、 9,700Km彼方の出来事が、映像とともにリアルタイムで見ることができたのです。
ほんの数時間前のニュースでは、即時辞任拒否とかスレイマン副大統領に権限を移譲、そしてこれを知ったデモ参加の市民激怒などと報道されていました。
詳細を知りたいと、朝刊を今か今かと待っていました。
開いた新聞を見て、唖然!!
トップ記事として「ムバラク大統領、副大統領に権限委譲、即時事態は拒否」と載っていました。
ありゃ~、また撤回したんだ・・・・。
よくよく見ると新聞記事の情報が古く、朝刊に差し替えが間に合わなかったようです。
政権が崩壊し、無政府状態となり、混乱が生じてデモ参加者たちが暴徒化するのを防止する意味で、軍に移譲したのかもしれませんが、何故故に軍の最高評議会に権限を委譲したのかがよくわかりません。
いずれにしても市民が勝利を勝ち取ったわけですから、これからは民主主義的な自由な生活や経済活動が行われるのでしょう。
でも今後、民主主義とは言えエジプトは、イスラム体制が強化されていくことでしょうから、中東と欧州や米国とのパワーバランスが微妙になってくることでしょうね。
世界がまた、少しずつ動き始めた気がします。
今起きているのは、遠い中東の話ですが、同じように国民の不満が高まりつつあるお隣の中国も人ごととばかりは言っていられなくなるでしょう。
もっとも、こういうニュースは中国国内には流れないでしょうし、ネットで見ることもできないでしょうけど。
ここで、中国も民衆パワーが爆発して、社会主義的資本主義が民主主義的資本主義に変われば、世界の動きは一気に加速するのでしょうけど・・・。
いずれにしても、世界は物理学や安岡教学で言うところの「シンギュラーポイント」に差し掛かりつつあるような気がします。
電灯のスイッチのON、OFFは最初から最後まで人力、指の力で行っているように思えますが、ジワジワと少しずつOFFの状態からONの状態に動かしていくと、ある一点を過ぎた瞬間、そこからは人間の手を加えないでも一気にONへ動いてしまいます。この分岐点こそが、特異点と言われる「シンギュラーポイント」です。ターニングポイントとは似て非なるものです。
異常気象が物語る壊れかけている地球上に住む私たちは、国を隔てても全ての国々の人と運命共同体です。エジプトの民主化革命を皮切りに、世界もいい方にいい方に動き出してくれることを期待したいですね。
2011年02月11日
個人的JRの満足度
ところが、JR東日本は、確かに車掌は巡回しますが、こちらから声をかけなければ、接触の機会がありません。
よって途中でのキップのチェックもされた記憶がありません。山形新幹線でも東北新幹線でもです。
このため、何かをしているところを中断されたり、睡眠を邪魔されるようなこともありません。
JR東日本・・・合格!!
一方JR東海では、これでもかというぐらい車掌が乗り込んでいます。毎回通る車掌が違うので、いったい何人乗っているんだろうと不思議に思うぐらいです。
そして、必ずと言っていいぐらいキップの車内検札があります。
新幹線は、一般の改札のみならず、新幹線専用の改札まで通って自動改札機で読み取っているにもかかわらず、何のための車内チェックなのかわかりません。不正乗車の防止?これだけ自動改札機がしっかりしているのですから、不正などは難しいのでは・・・。
その難しさを潜り抜けて不正を働く何万分の一の悪人のために、あれだけの車掌を投入して、車内でキップを検札するのは、はっきり言って人件費の無駄使いだと思います。その分、運賃まけてよ!!と言いたい。
コートのポケットに入っているチケットをごそごそ取り出すのってホント面倒なんですよね。
いい気持ちでウトウト居眠りしている時なんか、腹立たしさすら感じてしまいます。特に・・・。
JR東海不合格!!
そしてJR北海道。
こちらは新幹線がありませんから、特急も急行も普通列車も同じ自動改札機を通ります。そのまま乗り込んでしまうので、どうしても車内でのキップの検札が必要になります。
先日、出張の折も札幌~帯広間でっも検札がありました。
前の席から順に、一人一人検札しているようなのですが、なんか様子がおかしいのです。
車掌が、座席の背の後ろ側をチェックして廻っています。そして「はい、ありがとうございます」と言ってずんずん検札をこなして行きます。寝ている人を起こす様子もありません。
いよいよ私の席へ来ました。上着やズボンのポケットをごそごそ探し、やっと乗車券と指定席特急券を見つけて手渡しました。そしたら車掌が一言・・・
「いちいちポケットから出されるのは大変でしょ。ここにキップを入れて置いていただければ、勝手に検札して行きますから、良かったらココ、使ってください。ただ、降りるときに忘れないで持って行ってくださいね」
車掌に促されて見てみると、丁度自分の席の前、折りたたみテーブルのすぐ上の辺りに、キップがきっちりと入るホルダーが設置されていました。
お~っ!!これは凄い!!これなら寝ていてもちゃんとキップを検札され、起こされることもないでしょう。
こういう、お客様目線で物事を考えるJR北海道は大合格!!
どうです?これって便利だと思いませんか?
2011年02月10日
豚丼の元祖
今でもちゃんと生き残っています。
ただ残念なことに、あくまでも牛の代用品ですから、中身が牛肉から豚肉に変わっただけのものでした。
もちろんこの頃は少しずつ改良はされていますが、あくまでも従来の豚丼の延長線です。
先日、北方型住宅研究のため帯広に行って来ました。
せっかく帯広まで来たのだからご当地物を食べようと駅をスタートして町中を巡りました。
そしたらなんと町中に「豚丼」の看板。聞けば、帯広名物なのだそうで、どうせ食べるならと元祖の店を探しました。
その店は、スタート地点の駅の真向かいで、とんだくたびれもうけでしたが、気を取り直して入店。
元祖豚丼「ぱんちょう」という変わった名前のお店です。
このお店、元祖らしく豚丼一本で商売をしています。丼モノなのに味噌汁は別売と言う頑固さが元祖らしい。
さらに狭い店内にウエイトレスが4人もいて、最年長のウエイトレスはどう贔屓目に見ても85歳を超えている超ベテランです。そしてメイドエプロンをしています。
和気藹々として息の合った仕事振りを見るにつけ、もしかして、ひいお婆ちゃん、お婆ちゃん、お母さん、娘さんといった構成なのかもしれません・・・。それだけ歴史を感じさせます。
お値段も牛丼チェーンの豚丼の3倍強とこちらも立派です。華、松、竹、梅とあり、豚肉の量で価格が異なるようになっています。松竹梅の上に華があるとは知らなかった・・・。
味噌汁をセットにすると客単価は1,000円を超えて来ます。豪華な丼モノです。
どんぶりからはみ出すほどの豚肉が載せられています。しかも厚手の上物です。
不思議なことに脂身がギトギトしていないんです。サラ~ッとしているんです。
肝心なお味は、豚肉の蒲焼丼といった甘辛いタレを絡めて焼かれた豚肉とイメージすればピッタリでしょう。
確かに豚肉は美味い!!でも正~直な感想は・・・・・
「う~ん・・・豚丼ねぇ・・・う~ん、以上オワリ!!」
たまたま気づいて名物を知ったのならOKなのですが、わざわざ電車賃使って行って食べるほどのものなのかな~とも思います。
でも、地元ピープルも大勢来ているお店でしたし、きっと地元では昔ながらの愛される味なのでしょう。それはそれでヨシ!!
おもしろ小ネタとしては十分すぎるぐらいの拾い物ではありました。
まあ、迫力はありますわな~・・・。
2011年02月05日
ブログ読者の方々
ちょこっと、こそばゆくなってしまい、照れ隠しをしてしまうようなことがよくあります。
年齢は老若男女といったてんでバラバラな方々ですが「そういえば、先日のブログにこんなことが書いてありましたね」とか、初対面なのにやたら私のプライベートを知っていて、よくよく聞いてみると以前私が書いたブログの内容のことだったり・・・。
とにかく、いろいろな方々が読んでくださっているということがよくわかりましたし、めったな事は書けないなと自覚した次第です。
その読んでくださっている方々の中に、携帯電話でアクセスして読んでくださっている方々が多くいるのにはビックリしました。当然それにはスマートフォン系の携帯も含まれているのでしょうけど・・・。
試しに、めったに見ないアクセス解析というツールで、アクセス元の解析をして見ました。なんと30%近くが携帯でのアクセスでした。3人に一人・・・。
私は、つれづれなるままに、好き勝手なことを書くのが楽しみで、ブログを開設しています。よって、文字数制限や文章の長さなどはあまり気にしていませんでした。
それより、写真付きのブログこそ最高!!と思い、できるだけ写真の併載を心がけてきました。
でも、これをPCではなく携帯で見ているとなると、話は違ってきます。
ただでさえ細かい文字で、だらだらと長文で書かれたら、携帯で読んでいる方にとっては、迷惑な話です。
写真容量の方は勘弁してもらうにしても、少し読みやすく考えなければなりませんね。
こんな風に、二行や三行で改行すれば、少しは読みやすくなるかもしれません。
今後のブログは、短文明快を心がけます・・・。
携帯で読んでくださっている あなた! 大変申し訳なかったですね。
2011年02月04日
全館暖房
暖房器具を多用したとしても、玄関やトイレ、洗面所まで均一に暖房することは大変なコストがかかります。
身近な暖房器具で可能性があるとすれば、高気密、高断熱仕様にして、家中の床を床暖房にすることや全室に温水パネルヒーターを設置することぐらいでしょう。それでも、玄関の土間までは暖めることはできません。
私どもでは、安くて画期的な暖房方法を一昨年から施工しています。
それはスラブヒーター方式という基礎蓄熱暖房という方法です。
割安な深夜電力を使って、基礎内に事前に埋め込まれた発熱電線で、基礎コンクリートそのものを暖めてそこへ熱を蓄積するのです。
蓄積された熱は、床下に充満し、さらに通気ガラリという床に設けられた風出口から、ホンワカ、ホンワカと上昇気流に乗って室内に流れ込みます。基礎があるところは全部ですから、玄関の土間も手で触ると暖かです。
この熱は、階段室を伝って2階へ上がっていきます。この暖気を2階天井付近に滞留させるともったいないので、2階天井に換気扇をつけ、パイプを使って、強制的に床下へ再度送り戻します。
名づけて「対流式全館暖房」です。すごいでしょう。
ひと冬、室温を計測してみようと、天童のモデルハウスで実験しています。
このモデルハウスは長期優良住宅の基準をクリアしている断熱性能を有しています。
室温は、外気温に左右されず、平均16度から18度、湿度は50%前後です。
これはこの蓄熱暖房以外は使用していない状態でです。しかも人が住んでいない状態ということです。
中に人が実際生活すれば、その発する熱だけでも1度か2度は室温が上昇しますし、それでも肌寒いのなら、瞬間的にだけ、エアコンで加温すれば十分でしょう。
さすがに冬中、半袖で過ごせるとまでは言いませんが、通常の生活をするのであれば十分ではないかと思います。
しかも、深夜電力を使っていますから、お財布にも優しい暖房ということになりますし、何よりも火気を使っていませんから、安全です。
ただ、いいことばかりではありません。温度調整が利きません。暑過ぎるようなら、窓を開けて温度調整するしかないのが欠点です。それから、完全に温まって蓄熱するまでは2日間ぐらいかかりますから、旅行に行くときなど、スイッチを切って冷ましてしまうと、次にスイッチを入れてもすぐには温かくなりません。
この「対流式全館暖房」はこのモデルハウスで毎日体感できます。
是非、不思議な暖かさを感じに来て下さい。
2011年02月03日
新築住宅着工数発表
厳しい経済状況の中、よく増加したものだと感心して見ていました。
そして山形新聞を見てビックリ。
そこへは、全国平均ではなく山形の実数が乗っていました。
山形の持ち家新築住宅着工数は約2,533棟で、対前年で12.5%減、そしてもっと恐ろしいことに、対前年で減少したのは、全国で岡山と山形だけで、岡山は減じたと言っても1.7%減程度だそうです。ということは、日本一ダントツに山形の減り幅が大きいということになります。
これは奇習「三隣亡」の影響ばかりとはいえないのかもしれません。さらに、あれだけ国も税制の優遇や住宅版エコポイントなどを導入して後押しをしてくれましたが、なんら効果が出てなかったということにもなります。
そして、私どもはこの最悪の状況の中で商売をしています。
全県で2.533棟程度ということなら、そのうちの1.5%ぐらいは、私どもでお建てしたということになり、村山地方だけなら限りなく3%に近い占有率にはなるということです。さらに地元天童に直したら、10%にも近づくかもしれません。10棟に1棟ですよ・・・。
裏を返せば、私どものような小さな後発会社が地域シェアで3%も取れてしまうほど、市場が冷え込んでいるということになります。正直言って、全身の毛が逆立ち、頭髪にもザワーッというものが走りました。
これで、消費税でも増額されたら駆け込み需要はあるにせよ、その後は大変なことになります。
政府では、CO2排出基準を踏まえた断熱性と気密性の高い住宅を推奨し、今後この基準を奨励基準、あるいは義務基準にするよう動きがありました。
今後は長期優良住宅のようなレベルの家が普通になり、それ以下の品質では建築させないということです。
大手ハウスメーカーや手広くやっているビルダーには商機でしょうが、当たり前の在来工法しかやったことがないという地元の工務店は、まちがいなく潰れます。
なにしろ、天童市で長期優良住宅の申請件数のトップは私どもなんです。それだけ、地元工務店にはこういう新しい基準や工法には興味が薄いんです。知らない間に真綿で首を絞められているようなものです。
いやいや他社の心配なんかしている余裕はないのでした。
今週は、生き残りをかけて極寒の帯広に「極寒地帯の暖か断熱工法」を学びに行って来ます。
資本力の乏しい中小、いやマイクロ企業は知恵と汗を出すしか方法はないようです。
2011年02月02日
コスパ世代
こんなハッピーサンシャインを拝めるのは、何日振りでしょう。
現場の除雪作業も一段落し、やっとブログも書けるようになりました。
でも、通常は2月が一番天候も荒れやすいということですから、あくまでも小康状態でまたまた凄い寒気団ががやって来るんでしょう。雪はもう沢山!! ですね。
さて、若者を示す言葉によく○○世代なんて呼ばれます。
その時々の若者の気質と傾向を一言で象徴的に表現されるものです。
現在の20代の若者が「コスパ世代」と呼ばれているのをご存知ですか?
コストパフォーマンスを考えて消費する世代だそうで、よく言われる「嫌消費世代」と言われる年代の若者と同じ世代の別称であると思います。
「割安感」や「お得感」を重視して消費する世代で、遣り繰り上手で無駄なことにはお金を極力使わないという傾向を有しているのだそうです。省○○とか節○○などと言うキーワードに敏感な世代であることもうかがい知れます。
ホットペッパーなど割チケを十分に活用し、定価や正価では買わない客層とも言えそうです。
ただ、それではモノを買わない、あるいは消費に消極的なのかというとさにあらず、物欲は30代、40代に負けず劣らず旺盛だそうです。
さらに、衣服ですら中古品を購入することにもなんら違和感を感じない世代でもあると言います。
どうりで街によくいある中古品屋には若い世代が溢れているわけです。
この世代はまもなくすると、私たちの建物商売の主力客層に入るようになってきます。
とすると、省エネや節電などのキーワードを含む家が必須ということになります。さらに、家賃並み、あるいは家賃以下でマイホームを選ぶことも考えられます。
さらには、新築に限らず中古住宅、あるいはそのリノベーション住宅(再生住宅)をも欲する可能性が出てきます。
今までどおり、当たり前に当たり前の建物商品を提案していたのでは、相手にされない時代がやって来ようとしているわけです。
経営は「市場環境変化対応業」と言われます。先々のお客様の気質を読み込んで、今から準備しておくぐらいで丁度いいのかもしれません。